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2022年夏の星空観賞便にて|新穂高ロープウェイ

穂高の空
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2年ぶりに新穂高ロープウェイ主催の星空観賞便に行ってきました。

標高2,156mなのでさえぎるものもなく、晴れていれば申し分ない星空が見られるはずです。

2020年秋には、肉眼で天の川の細かい星まで見ることができ、感動的でした。

当時は自分で星空の撮影ができず残念だったので、今年一念発起して撮影に挑んでみました。

星を撮ってみたい、という単純な動機なので、簡単にコンデジで。

目標は「天の川を撮ろう!」です。

そして腕はまだまだですが、夢は一応叶いました。

この記事では、2022年夏のイベントの様子を中心にお話します。

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:4/29(金)~5/1(日)  5/3(火)~5/5(木)

:7/27(水)~7/29(金)  8/24(水)~8/26(金)

:10/21(金)~23(日)  10/28(金)~30(日)  11/8(火)

第1ロープウェイは日中の通常営業のみで、夜間は運行しません。

期間中夜間運行するのは第2ロープウェイだけです。

自家用車で行かれる方は第2ロープウェイ発着駅「しらかば平駅」付近の鍋平高原駐車場に車を停める必要があります。

春夏と秋では日没時刻が異なるので、ロープウェイ観賞便の運行時間も異なります。

春夏は しらかば平駅発 上り 19:00~20:20(最終)

    西穂高口駅発  下り 19:00~21:00(最終)

10月以降に行かれる方、秋の夜間運行時間は以下の通りです。

    しらかば平駅発 上り 18:00~20:20(最終)

    西穂高口駅発  下り 18:00~21:00(最終)

上り下りとも、20分間隔で運行されます。片道7分程度。

運賃:第2ロープウェイ往復  大人2,900円 小人(小学生)1,450円

最終21:00なので、できれば宿はこの近くが楽。

例年7月は天気が不安定な日が多く、8月半ば以降であれば晴れが多くなる筈。

ところが今年は7月も8月も、ずっと不安定。

東海地方の平野部は、昼間晴れても夕方以降必ず分厚い雲が現れ、ほぼ毎日雨が降るという天気が続いていました。

そんな中でも数社の天気予報を細かく調べ、比較的良さそうな8月24日と決めて向かいました。

服装については、まだ夏なので日中は平野部の町なかと同じで良かったです。

日没後は薄手のウィンドブレーカーを羽織る程度で大丈夫でした。

風を通さないことが重要なようで、当日お近づきになった20代の方は厚手のジャケットでしたが、風を通したため寒かったようです。

帰り頃には敷いていたブルーシートにくるまってました。

10月以降に行かれるなら、厚めダウンか、ウィンドブレーカーの下にもこもこセーターが良いと思います。

2年前に行った10月20日は、ライトダウンでは寒過ぎました。

開始・終了のあいさつや司会のようなものはありません。

いわゆるライブショー的なものではなくて、ある程度人が集まってきた時刻を見計らって、見つけやすい星や星座の形などの解説がフリートークのように始まります。

ロープウェイは上り下りとも20分間隔で動いていますので、好きな時に来て好きな時に帰れます。

この自由さが良いのです。

他所の星空イベントでは司会者の進行にしたがうものや、スライドや、スタッフ多めでパフォーマンスや面白トーク等、いろいろ工夫されたところもあります。

でもせっかくの星空をじっくり見たかったり、写真が目的の場合は、これらは不要なんです。

実際ここ新穂高の展望台から見る空は、晴れていれば驚くほどの星の数で、吸い込まれそうになるくらい豪華な星空なんですよ。

天の川
2023年 にこみいる撮影

全く見飽きませんから、私の場合は静かに見ていたかったのです。

できれば今のスタイルを続けて欲しいですね。

今年はぜひ自分で星空写真を撮ってみたいと思い、撮影のできるカメラや三脚を買いました。

撮影の仕方をネットや取扱説明書で調べまくり、いざ練習…しようにも先に書いた通り、毎夜雨か曇りで、結局ぶっつけ本番になってしまいましたが。

幸いにも一度、蛍の撮影をした時に何とか写っていたので、(これだ)と見当をつけたという具合です。

当日の日中は白い雲があちこちにありましたが、青空の占める割合が多く、気持ちの良い晴れでした。

ただやはり夕方になると薄い雲が広がり始め、少し心配になりました。

山の上なので、第1ロープウェイと第2ロープウェイの間にある鍋平高原は、ガスに包まれたりもします。

鍋平園地
鍋平高原

タイトルに使った写真は18:30の、西側、笠ヶ岳や錫杖岳の方向の雲です。

日没が18:31で、図らずもその時刻の様子が撮れました。

19:00のロープウェイ星空観賞便の始発を待つ間に、福井県の女性とお近づきになりました。

二人で晴天になるのを祈るばかり。

南の方では広い範囲に真っ黒な分厚い雲が見えるようになりました。

平野部ではやはり今日も雨になるのでしょうね。

本当は時期的に、南から立ち上がる一番良い位置の天の川が見たかったし、撮りたかったのです。

でも地表からかなりの分厚さで黒雲が陣取っているので、撮れませんでした。

暗くなってきてからは薄雲が空一面を覆い、天の川どころか星は全く見えず。

19:30になってやっと北側の雲が切れ、カシオペアと思われる星座が確認できました。

解説の方がポインターで差し示した方向を、皆さん一斉に見ます。

私も偉そうに絞りやらISOやら書いてますけど、実はカメラの性能のおかげ。

「オート」ではありませんが「星空モード」なので、やっぱりカメラ任せ。

カシオペア f1.8 シャッター速度30秒 ISO800

19:40 北西方向の雲の切れ間に北斗七星が見えるようになりました。

肉眼では上の写真と同じく暗いのですが、マニュアルにして、知ったかぶりでISO1600にしたら、まるで夜ではないみたい(汗)。

この時間でも、まだ太陽の光が影響しているんですね。

北斗七星 f1.8 シャッター速度30秒 ISO1600

撮った後に一応画面確認はできるのですが、なにしろぶっつけ本番、これで良いのか判断もつかずその後の操作の仕方も頭から飛んでしまいました。

なので一旦カメラの星空モードにお任せすることに。

そうすると絞りf1.8 シャッタースピード15秒 ISO800になるみたいです。

19:45 天頂付近に明るい星が見えるようになりましたが、他が見えないので、どんな星やら。

う~ん、ひときわ明るいのがベガかな?

解説の方も「肉眼では、周りにもやもやっとあるのが、雲なのか天の川なのか…」と言ってみえましたが、写真だとわかります。雲です。

この辺で、あきらめてぼつぼつ帰る方が現れました。

雲の方が多くきれいに見えないからで、やむを得ませんね。

私と福井の女性は「お願いだから晴れて!」と祈りながら、ロープウェイ最終まで帰らないつもり。

天頂付近 夏の大三角 f1.8 シャッター速度30秒 ISO1600

20:20 祈りが通じたのか、ようやく天頂付近が少~し晴れてきました。

下の写真も中心にこと座ベガと右に白鳥座デネブ。下の方にはりゅう座の一部とヘルクレス座の一部が写っています。

画面右上3分の1くらいに天の川があるはずです。

こと座と白鳥座 f1.8 シャッター速度15秒 ISO800

20:40 下の写真は夏の大三角です。織姫と彦星が写りました。

中央上がこと座ベガ、左中程が白鳥座デネブ、右下がわし座アルタイルで、左上から右下に天の川が流れている筈なんですが。

PCで補正をかけましたが、あんまり天の川らしくみえないなあ。

後から思えばこの時にISOを1600~2000とかにしていたら、良かったかもしれないですね。

最初の「星空モード」が割り出した数値はどうやらまだ微妙に明るかった時のものだったようで、いつも同じとは限らない、のでした。

織姫・彦星 補正
夏の大三角 f1.8 シャッター速度15秒 ISO800

下も20:40頃。

この不安定なお天気の中、ここまで見えて良かったです。

2年前は360度晴天になり、肉眼で見ても天の川に奥行きがあるというか、本当に小さな星がギュッと詰め込まれたように見えました。

天の川は白い帯のように見えると言いますが、ここでは天の川の、星の粒々まで見えたんです。

当時に機材と腕があったなら、きっときれいな天の川が撮れていたと思います。

2年前はそれほどベストコンディションの星空でした。

あの時も初めは雲がびっしりでしたが、最後にきれいに晴れたのです。

やはり最後まであきらめるべきではありません。

そして2022年夏は最後に下の写真を撮って、最終便に乗ったのでした。

こと座と白鳥座と天の川らしきものが写りました。

次はもう少し学習します。今回はカメラとPC、ありがとう!!

ベガと

天の川
f1.8 シャッター速度15秒 ISO800

追伸:2023年8月10日、星空観賞便の期間はもう少し先でしたが、折悪しくその頃に台風が直撃する予報だったので、その前に近くまで行って撮って来ました。

ここで標高1,300mです。

充分きれいでしたが、周囲の山も高く、木々の間をぬっての撮影になりました。

近くで野生動物の鳴き声もして、怖かったー。

やはり観賞便で、展望台から撮った方が安心できて良さそうです。

この時2,156mにいたら、どんな風に撮れたでしょうか。

天の川
2023年 にこみいる撮影

2020年10月の記事はこちら。星空観賞便で満天の星を見た/2020年新穂高ロープウェイにて

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