北海道豊頃町のジュエリーアイスが見頃です。
写真や映像で見る、日の出と同時のジュエリーアイスは、名前の通りで本っ当に美しいですね。
是非この目で見たい、写真に撮りたいという一念で、昨年に続き行ってきました。
自然が相手なので、行けば必ず見られるというものではないんですね。
近頃は温暖化の影響もあるのかもしれません。
昨年は天候の理由で、今年はそれ以外の理由で、ツアーがまたもや中止になってしまいました。
でも昨年のようにはあきらめたくありません。
ツアー利用の旅行者が、ジュエリーアイスを確実に見るためには、どうすれば良いでしょうか。
自然相手なのでまずは天候が肝心
昨年・今年とも「サムライプロデュース」さんの「サンライズツアー」を予約しました。
出発は早朝4時半、帯広駅周辺に宿泊なら、送迎してもらえるからです。
昨年は気温が上がって肝心の氷が解けてしまい、前日の夕方に中止の連絡がありました。
氷がないのに案内してもということで、連絡くださった訳です。
氷がなければどうしようもありません。
少なくとも天候が理由で見られないのは避けたいですね。
ということで。
今シーズンの気候傾向に注意する
今シーズンは冬になったとたんに各地で大雪が降りました。
強い寒気がぐっと降りてきて比較的安定しているので、これなら今年は見られるかもしれない、と期待ができました。
昨年、札幌にも帯広にも雪は積もっていましたが、それだけではダメだったんです。
できれば連日マイナス20℃近くが続いて、
十勝川が凍っていなくてはいけません。
ジュエリーアイスは流氷とは異なり、十勝川が氷結して割れたものが海に流れ出し、波によって海岸に打ち上げられたものだからです。
日々の天気予報にも注意する
十勝の天気は十勝晴れと言って、年間を通じて晴天の日が多く、特に秋から冬は晴天が続くのだそうです。
これは帯広駅の空です。こんなに深いブルーは見たことがありません。
とは言え、たまには天気の悪い日もあり、雪や曇りが続いたということも。
ジュエリーアイスに光は欠かせない要素。
晴天がベスト!
複数のお天気サイトで、長期予報や10日間予報なども参考に、日にちを決めましょう。
ジュエリーアイスが見られる北海道豊頃町の大津海岸は、札幌や知床とは天気がまるで異なります。
それぞれ太平洋側、日本海側、オホーツク海側です。
大津海岸の天気は「十勝地方」や「帯広」「豊頃町」で調べましょう。
太陽の光が美しい
美しい日の出でしょう?
当日の天気は申し分ありませんでした。気温もマイナス17℃だそうです。
この時刻に、海岸にいたなら!
透き通った氷自体が美しいですが、光を当てればもっと美しいのは確実です。
朝日独特のピンク・オレンジ・イエローの、この光が当たった所を想像してみて下さい!
ここまで好条件なのに見られないとは!
今回中止になったのは最低催行人数に満たなかったからで、募集期限ぎりぎりまで待って、中止の連絡がありました。
「サムライプロデュース」さんの予約は専用フォームがありますが、催行状況は電話での問い合わせが早いです。
今年もあきらめか。いやいや、別のツアーもあったはず。
代替手段は
●「サンライズツアー」に2人分の料金を払って、行ってもらう方法もありますが…。う~ん。
●レンタカーという手もありますが、そもそもツアーを選んだのは、知らない土地の凍った道を、自分で運転するのが無理だからという理由。
●北斗タクシーの「貸切プラン」は帯広駅を朝5:30頃の出発にしてもらい、2~3人で乗り合わせるならお得。1時間で着きます。
●「バス&タクシーパック」は、途中の駅まで十勝バスに乗り、そこから北斗タクシーに乗り換えます。ただ帯広駅5:59発と決まっているので、日の出には間に合いません。
大津海岸まで、バス&タクシーで1時間20分かかるんです。う~ん。
やむを得ません。お金のない私はバス&タクシーを選びました。
バス&タクシーパックは当日の朝でOK
「バス&タクシーパック」は帯広駅のバスターミナルで、当日の朝に申し込めばOKでした。
専用のチケットをもらい、その場でタクシーに連絡してもらえます。
5:59 定刻に普通に路線バスに乗り、降りるときにチケットを切って料金箱に入れるだけ。
6:38 幕別駅でタクシーが待ってくださっています。
6:44 タクシーに乗ってしばらくすると、太陽が顔を出しました。
ジュエリーアイスではなくても、この日の出はきれいです。
北海道の景色を楽しみましょう。これは車窓から撮ったものです。
7:21 大津海岸着。
私を入口に降ろしてから、公共駐車場で50分間待っていてもらえます。
きれいなジュエリーハウスができました。当分は休館ですがトイレは24時間使えます。
海岸の途中までは雪かきがしてあります。
この先は先人がつけた跡を、辿ります。
ようやく浜辺に出ました。
けあらしが見え、波打ち際が凍り、小さいジュエリーアイスも転がっています。
この時間は先人が積み上げたジュエリーアイスが残っています。
7:54 太陽はもう白い昼間の光です。
本当に日の出の時間は短くて貴重。
でも、これもきれいです。
氷が青いのは、空が映っているのですね。
こうして水晶のようなジュエリーアイスが見られました。
虹色に輝くジュエリーアイスは見られませんでしたが、想像はできます。
やっぱり来てよかった。
8:00 タクシーから、帰りの合図の連絡がありました。
河口までは行けませんでしたが、最初の位置からかなり離れたので、すぐに戻ります。
ちょうど電池も切れる寸前。
8:10 タクシーに戻ったら「時間ピッタリ」と運転手さんが驚かれました。
浜から10分かかるんだ、と私もびっくり。
写真を撮れる時間は実質30分位ということですね。
ツアーを終えて
ドタバタしましたが、なんとかなりました。
●服装は、防寒はもちろん、砂の上に躊躇なく肘・膝をついて撮影できるようなものがおすすめです。
●もちろん手袋はしていましたが動かしづらく、スマホのシャッターを切るのに外さなくてはなりませんでした。
気温マイナス17℃は「指が冷たい」どころではなく、「指が凍りそう」。
●スマホをカイロで温めて撮りましたが、それでも寒くてバッテリーの消耗がめちゃくちゃ早いです。
海岸到着時97%あったものが、撮り始めて30分で10%を切りました。
それやこれや、実質滞在時間30分は短いような気がしますが、実は「時間ピッタリ」でした。
でも正直言うと、やっぱりもう少し居たかったなー。
ジュエリーアイスそのものや、服装、その他の注意事項は豊頃町観光協会のサイトにありますので、参考にして下さい。
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