何年かぶりに、岐阜県海津市の津屋川に、彼岸花を見に行ってきました。
約10万本の彼岸花が3kmにわたって咲くという、岐阜県内最大の群生地です。
彼岸花って突然咲くようなイメージがありませんか?
ちょっと前まで何もなかったのに、気がついたら咲いていた、とか。
田んぼの稲が黄色くなってきたなと思っていたら、あぜ道に突然赤いものが見えて、それで「あ、彼岸花だ」とか。
津屋川も9月19日に近くを通った時はまだ何もなかったのに、いつのまにか満開になってました。
というのも、彼岸花は花が終わった後に葉が出て、それも秋から春に茂り夏には枯れてしまうんだそうです。
地上の何もなかったところに茎だけが伸びていきなり咲くような感じなので、咲いてから気がつくのも無理もないかも知れませんよね。
今年は早めに気がついて無事見頃に間に合ったのと、周辺も歩いてみて他の見どころも見つけたのでご案内しますね。

彼岸花ってどんな花
彼岸花はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、リコリスともいい、近頃は園芸店などで球根が手に入ります。
色は白やピンク、黄色もあり、明るく優しげな印象を与えてくれますが、やはりこの時期の燃えるような赤い彼岸花は、特別印象的ですよね。
彼岸花はちょうど秋のお彼岸の時期に、田んぼのあぜ道やお寺周辺などに真っ赤な花を咲かせるので、その名がついたようです。
別名に曼殊沙華があり、こちらでも仏教と関係が。
彼岸花には毒があるので、害獣や害虫、雑草よけに利用されていたとのこと。
堤防にもモグラよけのために植えられていたのかもしれませんね。
お彼岸(9月23日が彼岸の中日)が近づいたら彼岸花の方も思い出すことにしましょう。
その頃まだ姿が見えなくても、ですよ。

見頃はいつ
津屋川の例年の見頃は9月中旬~10月初旬とされていますが、猛暑・酷暑のせいか年々遅めになっています。
開花期は1週間~10日ほどです。
少し涼しくなってから咲く花なので、今年は花にとっても特に厳しい夏だったに違いありません。
2025年は10月5・6日頃が見頃とされていたので、筆者の都合とすり合わせて7日に訪れたところ、すでに花がらがたくさんあり筆者の感覚では見頃も終盤。
咲き始めたらあっという間に咲き進んだ様子です。
つぼみがまだたくさんあるため、見頃はもう少し延長されるとはいえ、花がらが色あせるのは否めません。
きれいな状態で見られるのはやはり最初の頃なんですが、これがなかなか難しい。
開花予想は気候や気温によって刻々変わるのです。
結果として筆者は予想の1日後ではなく1日前にするべきでしたが、大きな目で見れば間に合ったうちに入りますよね。
本日はこの路線で行きましょう(笑)。
開花情報は海津市観光協会ホームページや、中日本氷糖(株)の南濃梅園のページで見られます。

場所の検索は「津屋川彼岸花群生地」で
津屋川は海津市南濃町津屋地区を流れる川ですが、「津屋川」とか「津屋川堤防」等で検索すると、長~い堤防のうちの何か所かがヒットして、そのうちのとんでもない所に誘導される可能性が。
ぜひ「津屋川彼岸花群生地」で検索して、近くに「南濃梅園」があることを確認してください。
「津屋川堤防」で検索するとこうなります。
筆者はgoogleナビで堤防近くの指定臨時駐車場に停めることができました。
こちらは「津屋川彼岸花 駐車場」でヒットします。
ナビは最短距離で誘導しますが、この時期は駐車場手前で一方通行にして、入りと出の道が分けてあるので、係の方の誘導に従います。
駐車料金は500円。仮設トイレも設置してありました。
堤防に向かうと南濃梅園の入り口に下の看板があり、看板の中央部分から右下の🄿がココ。
他に北部浄水公園の方に10台ほど停められる無料駐車場もあります。中心から左上の🄿です。

彼岸花まつりの開催も
筆者が訪れる直前の10月4日(土)・5日(日)に「ひがん花まつり」が開催されていたようです。
まつりでは、例年どおり川に浮かべた舟から網打ちの実演や野点、キッチンカーの出店や歌謡ショーなどもあったようですよ。
まつりの名残で、この日も駐車場前で地元の農産物を売ってみえたので、ドライいちじく300円を買い求めました。
例年、まつりのチラシや開花状況などは海津市観光協会ホームページで見られます。

2025年10月7日の様子
駐車場から歩くうちに見えてくる、堤防の彼岸花。
こんなに一面に咲くのってスゴイですね。
川面に映ってこれまたイイ!

小さな橋を渡って堤防の上の道に向かいます。花はずうっと、遠くの方まで続いています。

写真に写っている範囲だけで約500mです。3kmって、どんだけ~?
下手な写真ですが、この角度の写真は橋を渡ったすぐに撮れますよ。
まちがっても堤防の途中で、花の中に入って撮ろうとしないで下さいね。

下の写真は堤防の上から川面の方を見たところ。

白い花もありました。
近くに点々と見られるので、これから増えていくのかも。

まだまだ続くようですが、対岸からも見られるようなので、向こうにある小さな橋を渡ってみましょうか。
黄色の矢印の橋あたりが出発地から約500m地点です。
橋を渡った所から対岸を戻る形で歩いてみます。

周辺の見どころ
橋を渡って道なりに進むと龍神様を祀ってありました。
このあたりの川筋はとても複雑で、明治時代の木曽三川分流工事とも無関係ではありません。
そのため龍神様を祀るのは自然なことですが、神社という訳でもなさそう。

神社はこちら。白山神社でした。
Google mapにこの道は表示されませんでしたが、なるべく川の近くに行きたかったので脇道に入り込んだところ、通れました。

この近くには津屋城跡というところもあります。
関ケ原の合戦の際、石田三成方についたため、廃城の憂き目にあったそうです。
今は本慶寺の境内となっており、寺の山門は旧津屋城の城門だったとか。

白山神社の後、Google mapと相談しながら進むと、北部浄水公園が見えて来ました。

ここは絶滅危惧種に指定されているハリヨという小さな淡水魚の生息地でもあります。
今や岐阜県南西部と滋賀県東部にしかいないそうで、近くの清水池と共に、希少な場所ですって。
とても観察しやすい場所だそうなので、探して見られても。

そこに隣接するのが南濃梅園。
津屋川堤防に向かう時にもあった梅園の北口になります。

ここは中日本氷糖(株)さんの私有地だそうですが、きれいに整備され外部にも開放されていて、梅の花の観光名所にもなっています。
何故氷砂糖の会社が梅園を?
そうです。梅の実に氷砂糖でできるものは梅酒!
ハリヨの保護といい、梅園といい、梅酒といい、いろいろとお世話になって、ありがとうございます!

対岸からのながめ
散策路の案内板に従って進むと川に出たので、一面の彼岸花が一望できました。
視点が変わって、これも良かったですよ。

こちら岸は梅園の中で、コスモスなども植えられ、また違った秋が感じられます。

そろそろ出口というあたりにも、農産物や手作りケーキやクッキーなどが売られてました。
シフォンケーキが1切れ50円ですよ⁉ なんというお値打ち価格。
こういうのも、時期を外さない特典、でしょうか。
ありがたく、3切れ買い求めました。
ふわふわでとても美味しかったです!

さて、南濃梅園南口に出ました。
一周約1時間の、コンパクト観光の終了です。

筆者が歩いたのは短い距離でしたが、一周してみてなかなか楽しかったですよ。
健脚の方は、3km続くという花を追って、堤防をずっと歩かれても良いかもしれません。
春には梅の花はもちろん、菜の花の群生や、夏にはホタルも見られるようなので、それぞれの季節にまた見に行かれてはいかがでしょうか。

足を延ばせば
1時間の周辺見どころだけでは物足りない方、少し足を延ばせばこんな所もおすすめ。
木曽三川公園センター

津屋川彼岸花群生地から車で約25分
入場料、第1・2駐車場とも無料
木曽三川を一望できる展望タワーが目印。
季節の花で飾られる大花壇や、冬は美しいイルミネーションで知られる国営公園です。
春はチューリップやネモフィラ、秋は黄花コスモスやコスモスなどで彩られます。
子供たちにも人気の大型遊具や広い芝生広場、たくさんのイベントも開催されるうえに、入場無料なのも嬉しいですね。
月曜日と年末年始等、休園日があるため、詳しくは木曽三川公園センター公式HPで確認して下さい。
千代保稲荷

津屋川彼岸花群生地から車で15分
周辺には1日300円程度の有料駐車場がたくさんあります。
「おちょぼさん」の愛称で親しまれています。
商売繁盛や家内安全のご利益がある神社として知られ、年間約120万人の参拝者が訪れます。
参拝には油揚げとろうそくを供えるのがお約束で、参道にはそれらを扱うお店も。
名物店を含むたくさんのお店や屋台が並び、年中賑わっています。
独特の雰囲気のある、神社と町並みを体感してみては。


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