ベテラン釣り師や漁業関係者の皆様、温かい目で見てくださるようお願いします。
釣りは超々初心者のにこみいるです。
友人と泊まった宿のサイトに「桟橋から釣りもできます」とあったので、やってみようと思い立ったのが始まりです。
ただし超々初心者の悲しさ、桟橋からとはいえ生まれて初めての釣りが春3月の海釣りだなんて、無謀にもほどがありました!
それでもヒガンフグが1尾釣れまして(笑)。
なまじ釣れたばかりに、負けず嫌いの二人、リベンジで2021年10月英虞湾にて、です。
リベンジというからには、一応少し情報を仕入れてから向かいました。
ただし道具も何もないので、釣りセンターの筏でお世話になることに。
まったくの自然とはちょっと条件が違うかもしれませんが。
その結果をご覧ください。
忘備録として、また私のような超々初心者さんのために、記録しておきます。
超々初心者だけど、やっぱり釣りたい。3つのコツ。
結論を先に言うと、
①水温
②潮の流れがあること
③朝まずめ・夕まずめ
とりあえずこれを押さえておくと、良さそうです。
海水温も関係する
道具や釣り方云々の前に、まずは季節。
初心者は冬~春先まだ寒いうちはやめた方が良いですね。
私たちは、4月も間近で暖かい日も多くなったため、少しは釣りやすいかと思ったのですが…。
実は3月は、地上は春めいてきていても、海水温は1年で1番冷たいのだとか。
魚も活発に動き回れるのはやはりある程度水温が高くなってきてからなんですね。
海水は温まりにくく冷めにくいので、地上とは1か月程ずれているらしいです。
それでいくと10月は、人間も過ごしやすい季節だし、魚にもまだまだ温かい水温で、初心者の釣りにも良い季節のようでした。
気象庁「月平均海面水温」参照
潮の流れがあること
●満潮・干潮
満潮になると、魚はエサになる生物が多い岸に近寄って来るそうです。
なるほど、イワシ等をエサにするような大物は海の真ん中で釣れるかもしれませんが、私のような初心者が狙う魚のエサは、沿岸に多い。
潮に乗って満潮の前後1時間ほどが良く釣れるとのこと。
干潮では魚が沖に移動してしまうので、沿岸の縄張りから動かない根魚か、潮だまりに取り残された魚を狙うと良いそうです。
とはいえ初心者には、根魚がどこにいるか潮だまりがどこかもわからないし(汗)。
ものすごく大雑把ですが、満潮時刻前後1時間(つまり計2時間)を狙った方が早いですね。
●大潮・小潮
大潮は太陽・月・地球が一直線に並ぶので、引力が大きいために起こります。
満月または新月の前後数日間です。
潮が動く時にプランクトン等のエサも動き、魚も活発に追いかけますが、大潮の方が潮の動きが大きいので、初心者でもわかりやすいそうです。
昔、潮干狩りに行った時(大潮の日を狙いますね)うっかり岸に荷物を置いておいたところ、ものすごい速さで潮が満ちて、全速力で走って取りに行ったという経験があるので、なるほどと思いました。
小潮は上弦または下弦の月の頃を言います。
月が地球に対して太陽と直角の位置に居るので引力が分散され、大潮ほどの動きはありません。
初心者は大潮の日にしましょう。
●上げ3分下げ7分
昔からベテランさんの間では言われていた、良く釣れるという時間帯だそうです。
割合の分(ぶ)です。時計を持ち合わせない時代の目安なんですね。
満潮時を10/10として、上げは干潮から3/10の位置まで潮が満ちた時、下げは満潮から7/10の位置まで潮が引いた時のことを言います。
これを現代風に、初めての場所にも応用するには、
満潮・干潮は6時間ごとに起こるので、10分に割ると1分=0.6時間になります。
0.6(時間)×3(分)=1.8時間つまり1時間48分
干潮時刻から1時間48分後、満潮時間から1時間48分後頃がよく釣れるということ。
これを満潮・干潮のところでお話しした、満潮前後1時間と併せると、「満潮1時間前頃から満潮後2時間ほどの間が良く釣れる」ということになりますね。
潮の流れについては、でら釣り はく さんのブログを参考にさせていただきました。
はくさん、ありがとうございます。
はくさんのブログはこちら 満潮・干潮について 上げ3分下げ7分について
朝まずめ・夕まずめ
これも昔から言われている、よく釣れる時間帯のことです。
日の出前や日没後の薄暗い時間帯30分~1時間くらいのことを「まずめ」と言い、それぞれに朝まずめ・夕まずめと言うそうです。
なぜ釣れるのかという理由は今もって定かではないそうですが、一説には朝明るくなるにつれエサとなるプランクトンが海面に浮いてくることで魚もそれを追い動き出すから、ということがあるそうです。
夕まずめはこの逆で、プランクトンが海底に沈み始めるからでしょうかね。
夜行性の魚が動き出し、暗くなってくるために大型魚も警戒心が薄れて岸に近づくのだそうです。
実践編
2021年10月22日(金)晴れ 大潮 6:42満潮 12:37干潮
カレンダーで大潮の日を選んで満潮・干潮時刻を確認し、長期予報で天気も参考にして6:00~12:00 英虞湾の筏を予約しました。
5:30には釣り始めたいところでしたが、そんなに強行軍でなくても、という友人の意見で、6:00にしました。
ボートに乗せてもらい筏へ。これから12:00まで放っておかれます。
初心者も手ぶらでOK、竿は初体験の時の竹竿と違ってリールや重りの付いたものでした。
針や重りのスペア、エサのアミとダンゴにする糠のようなもの、網、魚を挟むやっとこのようなもの、針を外すもの等は全部そろえてもらえました。
竿の扱い方と、ヒレに毒がある魚を扱う注意は聞きましたが、かかった時の手ごたえは実際に体感してみないとわからないし、どうすると釣れやすいといった話はありません。
筏は固定されていますしね。
でも最初に糸を垂れてエサが水に沈んだ直後から手に感触がありました。
上げてみるともうない。座っている位置からも魚がワッと寄ってくるのが見えました。
その後は爆釣れです。友人も同じく。
ほとんどが小魚ですが、2尾ほど大きなのが釣れて、「キャー!網、網!」。
友人に助けてもらいました。彼女にも大きいのが1尾。
朝マズメの薄暗い時刻はとうに過ぎていますので、これはやはり満潮のおかげでしょうか。
そうこうしているうちに気が付くと、ぱったり手ごたえがなくなりました。
9:30~10:00頃?
8:30が下げ7分なので、それが過ぎたのですね。
しばらく釣れない時間を過ごし、11:00頃から、最初ほどではありませんがまた少し釣れ始めました。
干潮に向かって潮が動いているのかなあと思いました。
12:00になったので、片づけて迎えのボートに乗りました。
実質5時間半ほどの時間内で3時間半~4時間ほど釣れていた感じです。
エサが多いから魚も多いんでしょうね、きっと。
それでも釣れなくなる時間があったので、やはり潮の流れか、と納得もしました。
大きいのはアイゴ。ベテランさんには外道と呼ばれる魚だそうですが、超初心者には感激モノです。毒針や頭・内臓の処理をしてくださいました。美味でした。
グレ、ヒイラギ、ヘダイ、アジ、全部おいしくいただきました。
友人は大きなアイゴの他に、まあまあのサイズのサバもかかり、あとは私と同じような小魚たくさんです。
釣れたことが嬉しくて、満足、満足でした。
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