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北海道、糠平湖でアイスバブルを見てきました

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アイスバブルってご存知ですか。

冬に湖が結氷して、湖底から湧き出すガスが気泡の層を作り出したもので、とても美しい光景を作り出します。

透き通った氷の中に、白い泡が閉じ込められているのが見える、ここは湖の上です。

2020年2月(コロナ禍の前)に行った時の様子と、公共交通機関を使う方向けに、注意点いろいろを記録しておきます。

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アイスバブルはどうしてできる?

湖底に堆積した、落ち葉等の有機物から発生するメタンガス等が、湖底から湧き出しているから。

通常ならそのまま空中に放出されるところ、冬は湖面が結氷しているので凍った氷の下に閉じ込められることになります。

氷の中に何層もできているのは、徐々に氷が厚くなり、またそこに溜まるからですね。

カナダ、アルバータ州のアブラハム湖が名所ですが、日本でも北海道、十勝の糠平湖や道東の阿寒湖、オンネトー等で見られます。

ベストシーズンは12月~1月

ベストシーズンは12月末~1月、湖が結氷してから雪が降りだす前の短い間です。

雪が積もる前は、湖一面に透き通ったきれいなアイスバブルを見ることができるそうです。

周囲の景色と一緒に、遠くまで続くアイスバブルの湖面が見られるとは素敵ですね。

アイスバブルは湖のどこでも見られるそうです。

ただし、ガスの発生が多い場所では湖面が凍らない所もあるので、要注意です。

特に雪が積もっていると、踏んで良い場所かどうかわからず、危険です。何より自分も不安。

現地のガイド付きツアーをお勧めします。

お問い合わせはNPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターまで 

ツアーの様子

残念ながら私がアイスバブルを知ったのは昨年の1月も末。

参加したのはNPO法人ひがし大雪自然ガイドセンター主催、2月の「きのこ氷探勝ツアー」でした。

実は「アイスバブル探勝ツアー」は正式には1月末まで。

でも、要項に「きのこ氷のツアーでも、アイルバブルが見られるかも」と書いてあったので、応募したわけです。

実際にツアー自体、きのこ氷よりもこちらがメインになりました。

1月末までのツアーなら、一面のアイスバブルが見られたのかもしれませんね。

定員は12名、雪の上を歩くためのスノーシューは貸してもらえます。防寒着は自前です。

ガイドの方の運転で、糠平湖の駐車場に着きました。

この林を抜けると糠平湖です。

ガイドさんはとても優しく、一番足の遅い私を気づかって、付いて歩いて下さいました。

きのこ氷

湖の上に降りると、あちらこちらにきのこ氷が盛り上がっています。

冬にダム湖の水位が下がることで、湖底に沈んだ木の切り株が、凍った湖面を突き破って現れるために起こる現象です。

これはダム湖ならではの現象だとか。

同じ水位が下がることで起こる現象で有名なのは、「タウシュベツ川橋梁」。

このきのこ氷のずっと奥にかすかに映っています。

アイスバブルを削り出す

2月はすでに雪が厚く積もっているので、スコップで掘り出さなくてはなりません。

ガイドの方は、年末に雨が降り、氷が濁ってしまったと、残念そうに言ってみえました。

なるほど、透明な氷の上に、白く濁った氷が張り、その上に雪が積もったのがよくわかります。

でも、表面を削ると、きれいな氷が出てきましたよ。

めいめいにスコップを持ち、思い思いの所を掘りました。

中でもきれいな所が見つかると、皆で集まって、にわか撮影大会。

雪を退けた後、濁った氷を削る前はこんなです
氷を削ると

気泡以外の黒いところが黒ければ黒いほど、湖の深さと透明度が感じられて、神秘的。

タウシュベツ川橋梁やきのこ氷とは、ベストシーズンがずれる可能性

年によって異なるようですが、一面のアイスバブルが見られる12月~1月初め頃は、タウシュベツ川橋梁やきのこ氷はまだ氷の下、ということもあるようです。

一面のアイスバブルを見たければ、雪のタウシュベツ橋梁は無理だし。

こんな風にアイスバブルを削り出すなら、タウシュベツ川橋梁・きのこ氷とも同時に見られますが。

なにしろ自然が相手なので、気温や氷の状態、水位にもよります。

アクセス

帯広空港着なら早いのですが、セントレアからは帯広行の飛行機がありませんでした。

公共交通機関の場合

【新千歳空港から】

  JR 快速「エアポート」⇒南千歳のりかえ「特急とかち」又は「特急おおぞら」⇒帯広駅

  又は

  北都交通高速バス「とかちミルキーライナー」⇒帯広駅

【帯広駅から】

  十勝バス「51ぬかびら線」 十勝バス糠平営業所

               ぬかびら温泉公園前

               ぬかびらスキー場前 (バス停3か所あり)着

本数はまあまああるんですが、帯広駅の場合JRや北都交通の高速バスと、十勝バスの連絡が、あまりスムーズとはいえませんでした。

昨年はJRが16:57着、十勝バス17:00発とのことで乗り換えができるかと思ったら、3分ではターミナルに着かず、乗り遅れ!

2時間50分待つ羽目に。

連動している訳ではないのかバスセンターで聞いてみたら、不思議そうに「別会社ですから」と言われてしまいました。

今年もう一度来てみましたが改定されていて、問題の時間帯は十勝バスが発車した2分後に特急おおぞらが、10分後にミルキーライナーが、帯広駅に到着します。

もったいない!

この時間帯がスムーズなら、もっと来やすい気がしますが。交通機関の関係者の皆様、ぜひご一考を!

十勝バスの時刻がキーポイントです。

朝7:05の帯広BT発に乗って、16:40ぬかびらスキー場前発で戻る日帰りのプランか、糠平で泊まって翌日のバスで帯広に戻る、等のプランの方がスムーズです。

上手に便を選んで下さい。十勝バスの時刻表はこちら。

アイスバブルツアーのまとめ

ハプニングはあったものの、楽しく珍しい旅ができました。

●湖面一面のアイスバブルを見るベストシーズンは12月~1月の雪が降らないうち

●ガスが多く噴き出している所は、凍っていない所もあるので、要注意

●タウシュベツ橋梁やきのこ氷も見られるけれど、年によってベストシーズンがずれる可能性は高い

●十勝バスの時刻表を基準に、便を選ぶこと

●そして何より、アイスバブルは美しかったです!

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