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【三重県津市】高田本山の蓮がイイ!伽藍とセットで極楽浄土が見える

高田本山 蓮
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蓮の花を見に、津市一身田の真宗高田派本山 専修寺を訪れました。

こちらの蓮の花が見事だというので、筆者も一度見てみたかったのです。

津市の町なかにあり国道23号線からも近いので、わかりやすいです。

極楽浄土に咲くと言われる蓮の花なので、お寺は本家本元、ふさわしいことこの上ありませんね。

お寺の蓮池に咲いているものだとばかり思っていたら、こちらはそうではありませんでした。

(どこかに蓮池もあるらしいのですけれどね)

たくさんの蓮が一つ一つ鉢(甕)に植えられて、ずらりと並べられているのです。

大きくて立派な蓮が、手入れも行き届いているので、本当にきれいでした。

専修寺は国宝と国指定重要文化財の建物もたくさんありましたが、伽藍の内部と蓮の花を見たことで、さらなる感動があったのです。

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真宗高田派は、浄土真宗の宗派の一つです。

専修寺の正式名は高田山専修寺せんじゅじといい、通称高田本山と呼ばれます。

国宝建造物の御影堂・如来堂のほか、山門・唐門・通天橋など多数の国指定重要文化財を有する、立派なお寺でした。

第2次世界大戦の空襲に遭わなかったことで、古い立派な建物がたくさん残ったのだそうです。

高田本山山門
国指定重要文化財 山門

山門が専修寺の総門にあたります。

周辺には石畳や玉保院ぎょくほういん智慧光院ちえこういん厚源寺こうげんじ、古い寺町の町並みなどがあって、いかにも本山という雰囲気。

山門の西には、こちらも国指定重要文化財の唐門があります。

唐門
国指定重要文化財 唐門

山門をくぐると蓮は御影堂前の植栽から西側、通天橋から総合案内所の横まで並んでいるのが見えますが、せっかくの機会なので先に御影堂を拝観することにしました。

御影堂
国宝 御影堂
御影堂内部
御影堂内部

奥の方に親鸞聖人や歴代住持の画像(御影)があり、そのために御影堂と呼ばれます。

内部はとても広いので、入ってすぐ目を引くのは金襴の牡丹の彫刻、極彩色の梁の模様や天井絵など、豪華な装飾でした。

極楽浄土は様々な色があふれる、とても華やかな場所だというのが阿弥陀経にあるらしいので、この華麗さはそこから来ていると思われます。

前の方にどうぞと言われましたが、恐縮して短時間で失礼してしまいました。

もう少しじっくり見れば良かったかも。

通天橋
国指定重要文化財 通天橋と御影堂の妻飾り

鮮やかな飾りのある破風は先ほどまでいた御影堂の西面で、通天橋が御影堂と如来堂を結んでいます。

よく見ると通天橋の内外の装飾も荘厳。

下の写真が如来堂の正面です。

建物面積は御影堂の半分ほどですが、外観はこちらの方が質的に高度で荘厳、華麗と言っても良いですね。

有名な快慶作の阿弥陀如来立像(国指定重要文化財)がご本尊で、いわゆる本堂はこちらになります。

今から思うと、こちらこそ内部を拝見すべきだったかも。

御影堂で声をかけられてビビってしまったのが悔やまれます。

如来堂
国宝 如来堂

他にも国指定重要文化財がたくさんあり、どれも素晴らしいのですが、きりがない位。

ただ今回の目的は蓮の花で、午前中でないと花が閉じてしまうので、すみませぇ~ん! この辺で!

高田本山

さて、本日の目的の蓮の花です。

御影堂を出て通天橋あたりから如来堂に向かう方向に、たくさんの蓮の鉢が並べられています。

35種類135鉢の蓮があるそうです。すごいですね。

高田本山ハス

まだまだ咲き始めたばかりといったところですが、じつは咲いていても、葉の下になっているものも多いのです。

蓮の花ってちらほら咲きの頃は葉の下でも、ピークになると多くは葉より上に出て咲くように思えましたが、どうなんでしょうか。

高田本山

鉢植えだとそれぞれの花のすぐ近くに行って見られるのが良いですね。

これは恐らく3日目くらいの花ではないでしょうか。

大きく開いた、成長した花に見えます。

高田本山ハス

こちらは2日目くらい?

蓮の花は早朝に開き始め、午前9時頃をピークに、正午頃には閉じてしまうのだそう。

そのため、見に行くなら午前中がおすすめです。

毎日開いては閉じるのですが、3日目から閉じ方が緩くなり、4日目は閉じずにそのまま散るのだそうです。

なんだか意外に、はかないですね。

まだらの蓮

これは大酒錦たいせいきんというまだらの品種です。

こういうのがあるとは初めて知りました。

いろいろな種類が見られるのも良いところです。

高田本山ハス

美しい白蓮。

花弁が少し伸びて舞っているように見える、舞妃蓮の仲間か?

いや、太白蓮たいはくれん輪王蓮りんのうれん? 

…名札の確認を忘れました。

偉そうに書いてますけど、素人です。すみません(汗)。

日本古代ハス

この日本古代蓮は有名な大賀蓮とは別に、「行田ぎょうだ蓮」とも言って、埼玉県行田市で偶然見つかった、今から1400~3000年前の蓮です。

大賀蓮も千葉県千葉市で見つかった古代蓮で、今から2000年以上前の蓮とされています。

両方ともここ専修寺の境内にありましたよ。

こちらにはオーナー制度という制度があって、1口10,000円で1年間、その蓮のオーナーとして鉢の前に名札が掲げられるんです。

美しい花を咲かせ続けるためには、けっこう費用がかかりますからね。

特典の一つとして蓮の植え方や育て方の講習会に参加でき、1年後には自分の蓮の株分けをしてもらえるので、自宅で育てることができるんですよ。

蓮を自分で育てることってなかなかないですよね。

育て方も教えていただけるなら、筆者などちょっと心が動いてしまう。

高田本山 蓮

如来堂前から御影堂方向を見た景色です。

やはりお寺と蓮の花は似合い過ぎるほど似合いますね。

このあたりからは、繁った葉の向こうの、御影堂の豪華な妻飾りが目にとまります。

単独ではとても鮮やかに見えた御影堂の妻飾りですが、蓮と一緒に見ると、なんともしっくりと調和して見えます。

最初に見た御影堂内部の華麗な装飾もつぎつぎと目に浮かび、そうか、こういうのが極楽浄土の世界なのかと、ちょっと何かわかったような気分。

極楽浄土ってあんなにカラフルで開放的だったんだ!

これ、最初に極彩色の世界を見たからだと思います。

御影堂前の西側の植栽で、作業をされていた方に声をかけたところ、菩提樹と教えてくださいました。

菩提樹と言えば、お釈迦様がこの樹の下で悟りを開いたとされ、仏教の聖木とされています。

菩提樹
菩提樹の実

見せて下さった枝を裏返してみるとハート形の葉の他に細長い葉があり、その葉脈の途中からまた花序が出て、実がなっていました。

へぇ~、珍しい実の付き方。初めて見ました。

こういうことでも特別な木に見えますよね。

菩提樹はこちらのお寺の寺紋(家紋)にもなっているそうです。

6月上旬から中旬には薄黄色の小さな花がたくさん咲き、ほのかに甘い香りがするそうですよ。

蓮と一緒には見られませんが、菩提樹の花も一度見てみたいものです。

機会があれば、また伺いますね。

如来堂

電車・バスでも車でも、アクセスは良いです。

電車 JR紀勢線 一身田駅から徒歩約5分

   伊勢鉄道 東一身田駅から徒歩約15分

   近鉄高田本山駅から徒歩約20分

バス 津駅東口から4晩バス乗り場一身田又は三重病院行き 本山前下車

車  芸能ICから約15分

   津ICから約15分

   国道23号線 栗真中山町交差点から約5分

   中勢バイパス 大里窪田町出口交差点から約3分

高田本山地図
高田本山HPより

駐車場

駐車場は唐門から約50m西に第1駐車場さらに50m先を道なりに右に曲がった所に第2駐車場あり

高田本山駐車場

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