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【南飛騨・馬瀬川】超々初心者の川ガールデビュー!「水辺の館」にて

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長年川釣りに憧れてきた、超々初心者のにこみいるです。

恐らく永久に初心者だろうという気もしますが、ついに馬瀬川でデビューしました。

川釣りと言えば難しそう、装備が大変そう、というイメージがあって、こんなに早くできるとは最近まで思っていませんでした。

今デビューすることになった理由は、南飛騨馬瀬川観光協会「フィッシングセンター水辺の館」の魅力的な体験案内があったからです。

それに、川釣りの練習なら本当の川に行くしかないとわかったから。

でもお世辞にも若いとは言えないのに、大丈夫なのか⁉

そうなんです。年齢と体力を考えるとぎりぎり大丈夫、もう今しかないと思ったのです。

果たして本当に、気軽に川釣りができるのか⁉

「水辺の館」と馬瀬川についての、川デビュー体験談です。

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きっかけは宿・ホテル予約サイトの「遊び・体験」

何しろ渓流釣りというのは、知名度は高いが知る人ぞ知る世界、ですからね(多分)。

旅行好き・田舎好きの私が山中の川沿いを車で走っていると、時々写真のような幟が立っていたりして、渓流釣りの入り口かと気づくのです。

ただしフツーの女子に、ここから平気で川に降りていける胆力はありません。

仮に降りられてもどうしたら良いか。

ということで知り合いもおらず、手ほどきを受ける機会もなかったのです。

参考 板取川の入川口(筆者撮影)

ある時、旅行の計画中に「じゃらん」の遊び・体験予約で見つけたのが、この「フィッシングセンター水辺の館」のプランです。

その魅力的なポイントが、

●手ぶらでOK 渓流釣り道具一式レンタル

●エサに触らなくてよいルアー釣り

●9時~16時と時間もたっぷり!

●「河川増水や悪天候等にはキャンセルをお願いする場合がある」=言い換えれば、川の状態を教えてもらえる

この4つです。

プランの料金は3,000円 プラス遊漁料1,000円が必要です。

サムネイルにはおしゃれな川ガールが2人、川原のありそうな、川幅広めの所で写っていました。

おしゃれはともかく、BBQや魚つかみ体験等の子供も参加できる川あそびプランもあるようなので、きっと私のような超々初心者でも、体験可能だろうと思った訳です。

ただ管理釣り場ではなく、自然の河川なので、釣れるとは限らないというのは承知の上で。

料金に含まれるレンタル品

釣り竿…リール付き

ルアー…竿に付いているもの以外に、スペア3個ほども

ハサミ…ルアーを付けた時等の余分な釣り糸を切ったりする

ベルト…タモ網等を腰に挿して、川中に携帯する

タモ網…釣った魚をキャッチする時にあると便利

ベスト…網々なので、これ自体は重くも暑くもありません。

    ポケットがかなりたくさんついているので、便利かもしれないです。

    私はそんなに入れるものがなかったので、使いませんでした。

サングラス

ウェーダーブーツまたはフェルト靴

ルアーは合成樹脂や小さな金属プレート等でできた疑似餌なので、苦手な生餌を触らなくて良いのが女子向きと思います。

持参すると良いもの

手ぶらで良いのは釣り道具のことです。他のものは持参が必要。

着替え一式…川の中で転ぶこともあるので、下着・ズボン以外も一式あると安心

タオル

帽子

日焼け止め

弁当・飲料

クーラーボックス等…魚持ち帰り用

時間は営業時間内で自由にできる

営業時間は9:00~16:00

レンタルする道具を受け取る必要があるので、予約の際に到着時間を決めておきます。

返却は16:00までに

心配な川の状態は連絡してもらえる

予約日の前々日に、台風がかすめて行く予報が出ていました。

心配で問い合わせると、前日に川を見て大丈夫かどうか、連絡してくださるとのこと。

前日お昼過ぎに連絡があり、大丈夫とのこと。無事に体験することができました。

実は本格的な渓流釣りのできる拠点+馬瀬川の情報発信基地だった

フィッシングセンター「水辺の館」は、南飛騨馬瀬川観光協会が推進している施設のようです。

そのため、フィッシングと名がついているものの、釣りだけでなく観光情報の発信やグリーンツーリズムの企画・実施、各種アクティビティの受付もしているとか。

観光協会のHPには、「水辺の館」を中心に、アスレチックや沢登りのできる、南飛騨の会社の紹介等も載っています。

沢登りは、ガイドさんがお客さんのスキルにあったコースを選ぶので、小さい子供からおばあちゃんまでできるとのこと。

これまた興味を掻き立てられてしまうではありませんか。

…脱線しそうなので、話を渓流釣りに戻します。

釣り場は目の前の川原、とは決まっていなかった

ゆけむり橋から見た馬瀬川

岩屋ダムから北上し、馬瀬大橋を渡らずに進むとやがてゆけむり橋に出ます。

写っているのは水辺の館の前の川原と、馬瀬川です。

水辺の館はちょうど左側の大きな木に隠れてしまっています。

橋を渡って道の駅「馬瀬美輝の里」を左に見ながら、すぐに右に曲がって、到着しました。

水辺の館
建物の先にはすぐに川原が

目の前に川原が見えるので、ここからなら降りやすそう。

早速建物に入って手続きをします。

渓流で釣りをするには遊漁料がかかるのですが、女性の場合は減免対象となり、1日1,000円が500円に!(ありがたい)

ちなみに25歳未満、女性、心身障害者、75歳以上は半額、高校生以下は無料です。

そして釣ってよい区域は岩屋ダム付近の馬瀬大橋から、上流の高山市西ウレ峠あたりまで。

こちらが本格的な釣り場の拠点であることがわかりました。

遊漁証

水辺の館の前の川原と決まっている訳ではなかったのですね。

てっきり館の前の川原で釣るので安心、と思っていました。

最初にいただいた釣り場案内

では超々初心者が、こんな広い範囲のどこに行けば良いの!

最初にいただいた釣り場案内の紙にもいくつかの釣り場が示されていますが、館のスタッフ一番のおすすめであるらしい地点が下の地図。

釣り場案内

この段階でもまだ歩いて行ける距離と思い込んでいる、にこみいる。

プリントの裏には①~⑦まで、それぞれの入り口等の写真が載っています。

入川口

車で自由に行って良いとのこと。

よくよく聞いてみると、ええ!ほぼ高山市⁉

帰ってから地図を照らし合わせてみたらA地点の拡大図でした。

B地点が水辺の館の位置です。

超々初心者がお願いしたこと

平日一人で現れた私の年齢からいって、ベテランなのか初心者なのかつかみどころがなかったのかもしれません。

でも私はルアーの扱い方も知らないのです!

①超、超、初心者であることを言って、ルアーでの釣り方を1から教えてもらいました。

②ウェーダーブーツという胸まである長靴を試着しましたが、動きにくくて、即中止。

 はいてきたズボンのまま水に入ることにして、フェルト靴にしました。

 膝上くらいまでなら平気。着替えも一式持ってきたし。

③何が起こるかわからないので、よく釣れる釣り場より、目の前の川原で初体験してみることに。

ウェーダーブーツ
竿とウェーダーブーツ

注意事項と事前に知りたかったことなど

禁止されている漁法や、他者の迷惑になる行為をしないこと、増水時等の基本的注意事項の他は、以下のものがあります。

①遊漁証は見える場所に付けるか、すぐ出せるポシェット等に入れて携帯する。

 監視員の巡回時に提示を求められます。

②かなり日焼けをするので、帽子、長袖、日焼け止めは必須。

 忘れがちなのは長袖から出る手の部分。袖口が邪魔でまくり上げたら、5時間でこんなになりました。

 サングラスはレンタル品の項目にあるので持参不要。

日焼け

③トイレは簡易トイレのみ(ポットン)

④飲食店は遊漁区域内全域で6~7軒ほど(しかない)

⑤お菓子等が買えるところはない。

つまり道具や服装については手ぶら、気軽で良いのですが、飲食については不自由するので、水分補給のお茶と共に弁当を持参した方が良いということです。必要ならおやつも。

トイレも公衆トイレが整備されるようになったとはいえ、そんなにないので、立ち寄った飲食店等で利用させてもらう感じになります。

水分の摂り方はちびちびと、こまめに摂ってください

ちびちびなら必要な量がちょうどよく吸収されて熱中症予防にもなるし、余分な水分としてすぐに排泄されることもないので、トイレに慌てることも少ないのです。

いざ、川デビュー!

水はきれいでしたが2日前の台風の影響で、水量は多め、思ったより流れも激しかったです。

こんな日は魚も疲れるので、流れの緩い淵や岩陰にいるとのアドバイスももらいました。

川で泳いだ経験があるので、流れの強さはある程度予想していました。

それでも驚いたのは、流れに入って両脚で立っている時は良いが、移動しようとして片脚になると支えの脚を水に持っていかれそうな勢いだったこと。

こんな勢いの中を、あの小さな体でよく流されもせず泳いでますね。川魚ってスゴイ!!

一歩ずつ足元を確保しないと、翌日のニュースになりかねないので慎重に。

何度かよろけては持ち堪え、幸い流されることはありませんでしたが、私には台風後2日目の水流は厳しいとわかりました。

そんな風なので、財布やスマホをポシェットに入れていましたが、水没する危険度もかなり高いので、今後どうしたものかと。

めざすポイントまで届かなかった―考えなくてはいけないこと

こちらの方は川の真ん中あたりまで入っておられますが、よろけもせずに移動も楽々とされていました。さすがにベテランの風格。

時々何か釣れている様子。

私は身長が低めなので、ここまで入れませんでした。

この方の位置まで入ろうとすると、おそらくお腹まで浸かって、余計に流される危険もあるので。

ここのもう少し上流の川中から、手前側のポイントと思われる所に振ってみても良かったかも、と反省してます。

自分の身長と筋力と、川幅や深さ、どの位置からなど、いろいろ考え合わせて、まだまだ試行錯誤が必要と思いました。

ひょっとしたら釣れていたのかも?なできごと

教えてもらった通り、竿を振っては巻き、を繰り返していたのですが、ある時巻いても巻いてもルアーが戻ってこず、???

何かかかっているような手ごたえもないのです。

ベルアームというものを倒して糸を張っているはずなのに、戻るどころかむしろ糸が出て行っているのに気が付きました。

何が起こっているにしても、回収しないことにはどうにもなりませんよね。

それでかなり長い間巻き続けました。

らちが明かないので時々指で糸を引くと、手元で絡みそうになる…。

そうこうしていると突然糸が巻けなくなり、そして切れました。

竿に残った糸が、切れたとたんに複雑に絡みつき、手に負えない状態になるし。

館に戻って先ほどの不思議体験と、糸の巻き方について聞きました。

ほらね。こういうことがあるから、聞ける人のいる、目の前の川でなくちゃ。

スタッフの方がおっしゃるには「魚がかかった可能性がある」とのこと。

リール自体に糸は絡んでいないので、正しい巻き方はできていたそうです。

単純ですが、ちょっと嬉しくなりました。

その後も気を良くして数時間がんばりましたが、釣果は0。

いいんです、いいんです。

最初のステップは踏み出せたので。

魚皮拓

館の天井の梁に、大きなアマゴの「魚皮拓」がありました。

普通の魚拓は墨を塗って写し取るものですが、これは皮を剥いで乾燥させ、形と色をそのまま保つ方法だそうです。

全長55㎝、体重2.2kgって、どれだけ大きいんですか!もはやサケ、マス。

そういえば、海に下ったアマゴがサツキマスでしたっけ。

アマゴが鮎を食べてしまうと聞いてびっくりですが、この大きさを見ると納得です。

周辺の飲食店その他

美輝の里看板

近くの高校の「馬瀬ガール」たちが描いたという看板がありました。

実は、早朝に出発して途中でコンビニ弁当でも、と思いながらつい、近くにも何かあるだろうと寄らずに来てしまったんです。

町なかに戻ってからでもいいやと軽く考えて、釣りを優先してました。

午後2時にあがり、ダメもとで周辺を探してみたのが以下の所です。

●さとやまレストランみず辺

水辺の館のすぐ横にあるのですが、この日は閉まっていました。

どうやら営業期間が限定されているようで、観光協会のHPでは7月中旬から10月末まで。

秋には落ち鮎の食べられる、ヤナもやっているそうです。

●道の駅 馬瀬 美輝の里・さんまぜ工房

飲食店、飲食コーナーらしきものは見当たりませんでした。

自称「日本一小さな道の駅」の直売所がさんまぜ工房。

本当に小さい(笑)。時間的にも何もありませんでした。残念。

不定休です。

南飛騨馬瀬川温泉の足湯と、自宅での入浴用に持ち帰れる「温泉スタンド」があります。

珍しいですね。

200ℓ 200円又は100円(温度による)

●ホテル美輝・スパー美輝

道の駅横から少し登った山の上にありました。

お食事処で軽食から定食、飛騨牛のコースまで食べられますが、昼食の営業時間は11:00~14:00(オーダーストップ)。 

せっかく温泉があるので、宿泊してゆっくりするのも良いですね。

源泉100%、露天風呂と17種類の内風呂があります。

ちなみに日帰りの方も、遊漁証を見せれば100円引きで温泉に入れます。

●美(ミッキー)

昼食のお世話になったのはここ。

私の他に、ライダーさんや近所の主婦グループらしい方々が来店されました。

軽食の他に、鮎やアマゴの定食もあります。

こちらも不定休。

入り口の横の露店に、地元の野菜が1袋100円で置いてあったので、いくつか買い求めました。安い!

飲食店
美津輝~

●マウンテンライフ飛騨

飲食店ではありませんが、冒頭で沢登りができると書いた会社がここでした。

輝~さんの隣です。

この時間は沢登りに出かけておられるそうです。

マウンテンライフ
マウンテンライフ飛騨

まとめ

「水辺の館」では、釣りに必要な道具は全部借りられるので不自由はしませんが、飲食物に関することはやや不自由なので、できれば持参をおすすめ。

BBQ予約をしてあれば、この限りではありません。

初心者の川デビューにはとても良いと思います。ただし自分の身体能力と相談し、無理はしないこと。

管理釣り場ではないので、初心者は釣果は求めない方が良いです。

平成の初め頃、旧馬瀬村がすすめた観光開発によって、年間釣り客が4万人から30万人まで膨れ上がったことがあったそうです。

その後環境悪化を心配した人々が、馬瀬川の生態系を軸にした、「魚を育てる保全林づくり」を始めたのだそう。

山の中の農村風景が美しく、釣り以外の体験や遊びがたくさんあって、しかも自然を壊していないので、田舎好き・自然好きにはたまらない所だと思いました。

機会があれば、またお邪魔したいと思います。

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