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【美濃焼陶芸体験しました】安土桃山陶磁の里・ヴォイス工房にて

ヴォイス陶芸体験
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志野・織部

岐阜県東農地方は、織部・志野などの美濃焼で有名なところです。

「せともの」で有名な瀬戸市の山一つ越えたすぐ隣で、この関係は以前に行った信楽と伊賀に似ているかもしれませんね。

筆者はその際観光の一環として手びねりの体験をしたので、厳密に言うと陶芸は初めてではないのですが、それでも超が2つ付くくらいの初心者。

今回は目的が異なり、多治見市の美濃焼工房で一から作り方を教えていただきました。

いきなり教室に通うのではなく、まずは「陶芸体験」ができるところも、超々初心者としては安心でした。

「手びねり」の意味がわかっただけでも目からうろこ。

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お世話になるのはヴォイス工房さん。

多治見市美濃焼ミュージアムのお隣でした。

多治見陶芸ミュージアム

ナビ任せにして安心していたら、到着寸前にミュージアムが見えて来ました。

そして困ったことに、この写真の位置で「到着しました」と言われちゃったんです。

え、どこ?と周りを見てもそれらしい看板がなく(実はある)、車だと通り過ぎてしまったり。

筆者も引き返して先ほどの位置に戻り、やっと見つけました。ミュージアムの塀の横、地図の下に小さな看板が。

この右に見えている細い道を少し上がるんです。

道路入り口

知りませんでしたが、このあたり一帯は「安土桃山陶磁の里」という公園なんですね。その地図でした。

工房の周辺には遊歩道があったり、芝生広場があったり、「作陶の森」の区域には、薪で陶器を焼き上げる登り窯と穴窯があるそうです。

こちらで実際に薪をくべて焼くのだとか。

先程の坂を上がると工房の建物が現れました。

すぐ前に車が数台停められる駐車場があり、先ほどのミュージアムの駐車場も無料で利用できるそうです。

ヴォイス

コースは以下の通り、工法は「電動ろくろ」「手びねり」「型おこし」があります。

体験コース 1点コース 2,200円 (粘土2㎏以内 焼成代込)

      2点コース 3,300円 (     〃     )

陶芸教室  入門コース 全27時間 19,800円 (粘土無料 焼成代2円/g)

      フリーチケットコース 15時間分 11,000円 (   〃   )

                 30時間分 19,800円 (   〃   )

フリーチケットコースは経験者か入門コースを経た方に限る 共に税込です

筆者はもちろん体験コース、せっかくなので2点コースで。

一番手軽な工法が、板状の粘土を型に押し付けるだけという「型おこし」で、それなりの良さはあるのですが、今回は「手びねり」に再挑戦です。

一度観光の一環として土をいじったことはあるとご報告しました。

でも、こちらの説明を聞いていたら、やはり一から教えてもらわないといけないと実感したんです。

おおまかな工程は以前教えていただいたのと同じでしたが、段々に積む方法も、ならし方も違っていました。

①底になる分の粘土を丸めて、厚み1.5㎝ほどにつぶす

②細い粘土の紐を作り、底の粘土の縁に1段ずつ巻くように載せる

両手の親指を外に、粘土を挟むようにして外側(親指)は粘土を上にならし、同時に内側(人差し指)は下にならす

 指をひねるように動かすことから「手びねり」なんですって‼

 あ~なるほど! でも慣れるまではかなり難しかったです。

④ならすうちに厚みが薄くなるので、薄くなり過ぎないよう、挟んだ粘土を左右から寄せるようにキメを詰める

⑤時々全体を見て形を整える

 カップや茶わんの場合、粘土を積み上げるうちに下方にぼってりと沈みこんでいることがある

⑥取っ手の粘土の端と本体のつけ位置に、竹串でギザギザの傷をつける

⑦水を糊代わりにちょっとだけつけ、取っ手の粘土を押し付けて貼り合わせ、自然にならす

高台はこの日には作れないので、後日先生が削って下さるそうです。

いろいろな型をハンコのように押して模様を作ったりもできます。

筆者の場合は粘土が乾き加減だったのと、押し付ける時にやや変形するのが怖くて、やめておきました。

あ、でも竹串で模様を描いても良かったかも。

出来上がった作品がこちら。

ヴォイスてびねり

取っ手の下の粘土は、取っ手がまだ柔らかいために下にヘタるので、つっかい棒にしてます。

右はあまりふくらみを持たせず、真っ平にしたお皿。

この形の場合は本当は板状の粘土から作った方がきれいですが、板の作り方というのが別にあるようで、プラン上2点コースの1作品ずつ工法を変えることができませんでした。

でも指の跡に釉薬が溜まって、味のあるものになるのかも。ちょっと期待。

こちらの工房では何か月か通っておられる生徒さんもみえ、2人の先生も作陶しておられたので、その作り方を拝見していると、参考になることがたくさんありました。

作っているうちに乾いて硬くなってしまったら、濡れ布巾をかぶせてしばらく置くとか、筒状の器を手びねりで作る場合は、粘土をやや内側に載せると、ならした時まっすぐになるとか。なるほど。

ヴォイス釉薬

美濃焼は種類がたくさんあって、筆者がパッと見でそれとわかるのは志野と織部・黄瀬戸くらい。

奥が深くて、とても偉そうには言えませんけどね。

織部の深い緑も好きなのですが、黄瀬戸も好き、ということで、今回は黄瀬戸にしました。

上の写真の最下段、手前から3つめがそれにあたります。

全体としては黄色の釉薬に、織部の釉薬を部分的に使うのが黄瀬戸なのだそうです。

今日作ったものを素焼きにしてから釉薬をかけるので、先生にお任せです。

1か月半~2か月ほどで完成します。

焼きあがったらまたご報告しますね。

ちょうど2か月後、完成したと連絡があったので、受け取りに行きました。

カップは全体の形的にはまあまあ、かな。取っ手も継ぎ目なくきれいに付きました。

厚みもまずますだし。でも、粘土のならし方が下手!

下方から粘土を押し上げたりしているので、ヒビではなくシワがたくさん!

お皿の方は、くぼみに釉薬が溜まってヒョウ柄のような模様になりました。

しまった、粘土をひっくり返して、もっと平らにすればよかった。

それでも、心配した重さも普通の土物の重さで、使用に問題はありません。

今コーヒータイムや食事の際に愛用しています。

ちょーっとイメージが違いましたが、自分で作れたと思うと満足です。

カップの底の裏側と皿の裏側に、それぞれ筆者の名前の1文字で銘まで入れて下さったので、ちょっと面映ゆい気分。ありがとうございました。

ヴォイス黄瀬戸

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