産土神社ってどんな具合にあるのか
それぞれの土地の神様なので、産土神社の数といったら、日本国内でも大変な数になるでしょうね。
現在私の住んでいる市の神社の総数は104社だそうですが、産土神社の数としては6社です。
けっこうな田舎なので「○○地区の産土神社は○○神社」、とかなりわかりやすいです。
一方出生地の神社総数は294社です。
市制132年で、人口・面積は2.5~2.8倍です。
地区の産土神社と明記されている所を5社ほど見つけましたが、市全体ではわかりませんでした。
代わりに大きい神社1社が「○市の総産土神社」とされています。
居住地での数を基にすると、単純計算で15~17社ほどあるのかもしれません。
まあ、出生地に一番近い神社=産土神社という訳ではないことはわかります。
格式は関係あるのか
地区にもたくさんある神社の中で、なぜその神社が産土神社なのか。
格式が関係するのか、又はどんな格付けになったのか。
例えば先ほど見つけた居住地6社と出生地5社には、「式内社」とか「郷社」とかいう社格がうたわれています。
社格はそれぞれの時代により、朝廷などによって定められた、神社の格式です。
古代社格の一つである「式内社」は、西暦927年にできた「延喜式神名帳」に記載されている神社のことです。
その選定には政治色が濃いとのことですが、後世格式高い神社として重視されてきました。
中世になると○○国一宮・二宮・三宮や総社、国司奉幣社といった社格ができてきます。
戦後は社格制度が廃止されたので現在は存在しない建て前ですが、今でもそれなりの敬意を払われているのも事実です。
先程の産土神社11社のうち、6社が「式内社・郷社」1社が「式内社」3社が「郷社」1社が「村社」を名乗っています。
「郷社」「村社」は明治維新の後に格付けされたものです。
産土神の概念と社格は別のもので、社格が先にあったのではないですね。
パワースポットの意味―地縁の神社という原点に返ろう
神社の由緒書きの看板等には、複数の神様の名前が書いてあることも多いです。
神話の神様や、古代の天皇や聞きなれない神様の名前がありますよね。
もし書いてあればですが、神話には出て来ない名前の方が、産土神の可能性が高いのかもしれません。
ちなみに私の産土とされる神社は前述の、586年(用明天皇2年)疫病が流行したため素戔嗚尊に祈願したら治まったので社殿を建てた、という縁起を持つ神社です。
縁起にそれ以外書いてないので、元々は近くの山の神なのか、川の神なのか、なんとも探しようがありません。
私の産土神は素戔嗚尊か、名もない自然の神様か…。
(何だか生みの親を探すような気分になってきましたが…)
…と、あまり考え過ぎるとこのように迷走するので、神様はどなたかと追求するよりも、原点に返ることにします。
自然的な地縁の神として「○○神社」で良いのだというのが私の結論です。
スサノオノミコトをお祀りする神社は日本中にありますが、私の産土神社は日本中にここだけです。
たとえ自然の神様としても、ちっぽけでも無力でもないんですよ。
自然は決してちっぽけではありませんし、霊験あらたかだったから神社になった訳です。
そして同じ神社を産土とする人たちがたくさんいらっしゃる、というのがポイント。
感覚的に近いものとすれば、同窓生みたいなものでしょうかね。
産土神社は地縁の神社=パワースポットと言う訳です。
これまでのご縁への感謝と、これからもよろしくお願いしますという気持ちが大切ですよね。
遠くに離れてしまった場合は、簡単には行けないけれど、思いを馳せるだけでも良いかと思われます。
産土神社の見つけ方
一番手っ取り早いのは、子供の頃に地域のお祭などでなじんでいた神社に確かめることですね。
私はこれでした。
覚えがなければ両親か祖父母に、自分がお宮参りに行った神社を聞くことです。
厳密に、生まれた地点(病院とか)で割り出すという考え方もありますが、あなたがそこの神様になじめるならそちらでも良いと思いますよ。
間違っていても、神様は邪険にはされないと思います。
実は神様同士で連絡がいくようなのですよ。
何しろ人間界ではすでに大昔、地主神・氏神・鎮守神がごちゃ混ぜになって、区別がつかなくなっているし、どちらが正しいかと厳密に考えてもあまり意味がなさそうなのです。
江戸時代の頃からかなり論争があったらしいのですよ。
まあ何派につくか、くらいのことでしょうか。
生まれた家の住所で、各都道府県の神社庁に聞く方法もあります。
確認のつもりで問合せてみたところ、思っていたのと同じ神社を教えて下さいました。
その時付け加えられたのが、「もしかして間違っている場合もありますので、昔から住んでいる方に確認することをお勧めします」ということでした。
神社庁というのは、戦後神社が国家管理を離れたためにできた組織で、伊勢神宮を本宗にしています。
なので、産土信仰とアマテラス信仰が異なる以上、こういった言い方になるのもやむを得ません。
ご自分の産土神社を見つけたら、当然ですが大切にして、感謝とこれからのご加護を祈りましょうね。
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