一面のラベンダー畑って、いつの時代にも素敵ですよね。
ラベンダーと言えば北海道富良野・美瑛が王道ですが、筆者はこれまでベストシーズンに行ったことがありませんでした。
旅行会社のパッケージツアーはたくさんあっても、肝心のラベンダー園の滞在時間は短かくて、筆者の行きたいところばかりではないのに高額料金になってしまいます。
おひとり様参加はさらにン万円増しなので、長い間敬遠していたのです。
でも筆者の地元近辺にある何か所かのラベンダー園は、どうしたって北海道とはスケールが違う。
気がついたらいつの間にかベテランシニアになっており、やっぱりどうしても一度思う存分見ておきたい!自力で動ける今のうちに!ということで、思い立って行ってきました。
とはいえ潤沢にお金を使える身分ではありません。
目的は「ラベンダー」なので、それ以外の宿や食事は必要かつ十分で結構(必要最低限とは違うのだ)。
行ったのは2025年なので、現在とは少し事情が違いますが、レンタカーでの車旅を結果的に3泊4日で85,103円で済ませました。
金額も満足ですが、何より長年の思いが、ほぼ完璧と言って良い形で遂げられたことが一番。
ベストシーズンだから混雑するかもとちょっと身構えて臨みましたが、心配するほどの混みようではなく、時間もたっぷり取れて満足満足の旅となったのです。
札幌方面から楽々山越え
筆者の最寄りの空港は名古屋空港か中部国際空港(セントレア)ですが、当時は旭川直行便がなくて、到着は新千歳空港か札幌丘珠空港でした。
富良野に近いのは札幌丘珠空港ですが、いかんせんレンタカーが高かった。
便利の良い新千歳空港の方が数社を比べられて都合が良いことがわかりました。
富良野に行くのに丘珠からでも新千歳からでも、車なら時間的に大して変わりません。
宿の方は5月初旬には富良野地区に何軒か空室がありましたが、いろいろ考えていて5月中旬になった頃には全部塞がってました。
それでも一日中富良野・美瑛で過ごしたいので、新千歳に19時着、山の手前の岩見沢のホテルに泊まり、翌朝山を越えることに。
予定より1泊増えてしまいましたが、航空運賃往復21,080円はありがたいし、レンタカーは3泊4日で10,500円という格安の所が見つかりました。
山越えは国道452号や道道135号で、所要時間は約1時間半。
意外に険しい山ではなく、標高もそれほど高くない所を通っています。
筆者の地元の本州中部地方のような急なつづら折りも急傾斜もなかったので、安心してゆったりと走れました。
北海道との地形の違いを感じますね。
2026年7月からANAによるセントレア―旭川空港直行便が再開されました。
地図を見ると、いかに近いことか! 再開はとてもありがたいです。
ただ、便数が少なく運賃も1人あたり5~6万と結構していたのが悩ましいところ。
せっかく直行便ができたのにナンですが、時間に余裕があれば、山越えも良いかと。
旅の行程とアクシデントいろいろ
山を越えたら、まずは有名なファーム富田、それからラベンダーをたどって北上することになります。
ファーム富田のすぐそばにラベンダーイーストがあり、予定に入れていましたが、ファーム富田が混み始めてラベンダーイーストもさぞやと思い、割愛しました。
そして日の出公園に向かうのですが、途中恐れていたことが。
実は格安レンタカー、ナビがついておらず「ご自分のスマホのナビで」とのこと。ええー!
シガーソケットから電源を取るための専用プラグを持って来ておらず、道中で電池切れに。
北海道、広いです。このあたりはずうっと畑ばかりでお店らしきものが見当たらず、道中に見かけた地元のスーパーかホームセンターのような所まで一か八か引き返すことにしました。
無事入手して再発進した後、田園風景を撮ろうと車を停めてデジカメをいじったら、今度はSDカードの残量切れ。
スマホのカメラはというと、うそでしょ、こちらも残容量なし。こんなことある⁈
またまた先程のお店に引き返しました(泣)。
プランを立てることに集中し過ぎて、残容量を確認するのを忘れていました!
さらに間違ったのは、予定していなかった青い池を見に行ってしまったことです。
筆者は時間をロスしていたのにもかかわらず、まだ明るかったこともあり、その後の施設の営業時間を確かめずに先に遠い方に行ってしまったのです。
いろいろおバカでしたが、先程のスーパーでは筆者の地元の半額でさくらんぼが買えましたし、おかずたくさんのお弁当も買えて、これはこれでラッキーでした。
夜は思いがけなくラベンダーのライトアップという美しいイベントも見られましたし。
パッケージツアーにはない、ラベンダー三昧の経験ができました。

ファーム富田
岩見沢のホテルを8時半に出て、ファーム富田には10時少し前に着きました。
平日ですが、駐車場はそろそろ一杯になりかかっており、なんとか間に合いました。
道を挟んで向かい側は平地になっていて、「春の彩の畑」「秋の彩の畑」などの名前の付いた区画に、いろいろな花が咲いています。
うん、ラベンダーだけじゃ、飽きるか。 筆者は飽きもせず追いかけますけどね。
カフェやショップがあるのはこの平地側の方です。

隣接する「倖の畑」に、花色の異なる4種類のラベンダーが植えられていました。
この名はここを訪れる人々の幸福を願って名づけられたそう。
きれいに帯ができていますね。

山側にはファーム富田のシンボルのような「彩の畑」があり、その上にもラベンダーがずっと続いています。

彩の畑の前に木造りの櫓のような「森の舎」があり、彩の畑を上から眺めながら休憩できます。
ソフトクリームやペットボトルのお茶などが買え、山側ではここだけなので貴重ですよ。
暑い日でもあり、ペットボトルを1本買って持ち歩いたのは正解でした。


森の舎から一番上まで上り右手の森の方に抜けると、「森のラベンダー畑」があり、その先には「トラディショナルラベンダー畑」があります。

トラディショナルラベンダー畑はファーム富田の原点となった、一番歴史の古いところだそうですよ。
畑の一番上からは、眼下にラベンダーオイルや香水の工房が見え、その向こうには中富良野の田園風景と十勝連峰が見えます。
ひょっとして、ラベンダーイーストも見えているのではないでしょうか。
滞在時間は隅々まで回って1時間40分でした。

日の出公園ラベンダー園
国道237号に出て、上富良野方面に進みます。
Googleナビに「日の出公園駐車場」と入力すると下の駐車場に到着しますが、「日の出公園展望台」なら頂上の駐車場まで行けます。
下の駐車場から歩いて登ることもできるので行ってみましたが、こちら側はわずかにラベンダーが見られるだけで、ほとんどが緑の草地。
車で展望台まで行けば良かったー(涙)。
これはまだ中腹ですが、ようやくラベンダーのあるところに来ました。

頂上に着き、展望台に上って見たところです。
「愛の鐘」があり、一時は列ができるほどたくさんの人たちが鳴らしていましたよ。
ここで愛を誓うと成就するそうです。

広いラベンダー園ですが、もう午後の1時半なので、ファーム富田ほどの人出はありませんでした。
ツアー客の皆さんは、今頃は青い池や旭山動物園などに行っているのかもしれません。
代わりにウェディングドレス姿のカップルが何組か。
素敵なウェディングフォトが撮れたことと思います。どうぞお幸せに!
この時の所要時間は1時間20分ですが、ラベンダーのある所まで往復20分かかっているので、園の中にいたのは1時間ほどですね。
夜にライトアップがあると知って、日が暮れてからまた訪れることになります。
とりあえずは次の立ち寄り先へ。


青い池
青い池は本来は予定になかったのですが、近くまで来ているならと、浮気心を出してしまいました。
時刻は午後3時過ぎ。曇ってきたせいもあって水面も暗く、あまりきれいな色ではなかったのが、ちょっと残念。
かろうじて木の間から見ると、美瑛ブルーっぽい色に見えました。
でもこれ以上陽が傾くと、それも難しかったかもしれないので、この時刻に来てまだ良かったのかも?
…実はこの日に日付が変わった頃、台風5号が北海道に上陸して、寝ている間に富良野のすぐ東をかすめて行ったんです。
最大のラッキーは、この台風直撃を回避できたことなんですよ。
文句なんぞ言っておらず、見られたことだけでも大喜びしなくては‼

フラワーランドかみふらの
スケジュール的には先にこちらと四季彩の丘に来ていなければいけなかったのです。
開園時間は5時半までですが、次の四季彩の丘にも行くには時間が足りません。
時刻は既に午後の4時なので。

こ、これはもしや畑に転がっている、麦稈ロールと呼ばれるものでできた、クマ?タヌキ?。
下の黒いラップを巻かれたものは牧草ロールというものらしいです。
初めて名前がわかりましたが、麦稈ロールは牛のベッドに、牧草ロールは牛のご飯になるんですって。
北海道らしくて良いですね。
ラベンダーはこれまで見てきたところのような、メインとなる感じではありませんでした。
フラワーランドの名のままに、ラベンダーも含めた、広い広い「花園」です。

マリーゴールドの畑と向こう側のひまわりの畑。

右下のピンクはクレオメ、2番目はダリア、真ん中は百日草、次はブルーサルビア、一番上がひまわり。
花盛りには少し早かったようですが、咲き揃ったらさぞやきれいでしょうね。

今はカラフルな百日草の帯が目を引きます。

こちらの園の見どころはいろいろな花の帯が、広い敷地に伸びているところなんですね。
これは色とりどりの金魚草の丘とトラクターバス。
6月21日から9月30日までの9時から17時まで、1周10分で随時運行しているそうです。

なんて広いんでしょう。さすがに北海道。

美瑛のシンボルツリーたち
昔々筆者がまだ若い頃、TVのCMで日本離れした雄大な北海道の景色が流れました。
これまで見たこともない、広くなだらかな美しい丘の上に、ぽつんと立つ1本のポプラやカシワの木。
ここはどこ?と日本中に注目され、同時期にラベンダーの畑も知られるようになって、一大富良野・美瑛ブームが起きたのです。
こうして北海道富良野・美瑛は当時の若者たちのあこがれの地となりました。
クリスマスツリーの木
ぽつんと1本、クリスマスツリーそっくりの木が立っており、遠くからでもわかります。
有名なのは冬、雪が積もった丘に立つこの木は、正にクリスマスツリー。
私有地なので誰も足を踏み入れられないため、きれいな雪の状態で見られるそう。
星空もさぞや美しいでしょうし、想像するだけでも素敵ですね。

ケンとメリーの木
今を去ること50年前、日産自動車のスカイラインのCMに登場しました。
それまで男性主体だった車のCMが、柔らかくさわやかなイメージのカップルがスマートな車で旅をするという物語性のあるCMとなり、この木もケンとメリーの木と名付けられて有名になりました。
CMソングも車も大ヒットしたそうです。

セブンスターの木
ちょうど50年前の1976年に、タバコのパッケージに採用されたことで有名になりました。
今回の旅は曇りの日になってしまいましたが、このバックの空が雲一つない青空だと想像してみて下さい。

マイルドセブンの丘
マイルドセブンもセブンスターと同じくタバコの銘柄で、同じようにパッケージに採用されていたそうです。
当時は等間隔に並ぶカラマツ林だったのを、有名になり過ぎたための観光被害が深刻になり、5本を残して伐採されたものです。
それでも今もそこここに麦稈ロールが見られ、北海道らしい風景になっています。
ここも私有地なので、観光客側もマナーを忘れないようにしましょうね。
これらの有名な木のそばにはたいてい専用駐車場ができていますので、車はそちらへ。
アスファルト以外の道は既に私有地なので、入ってはいけないのです。

パッチワークの路
丘に広がる畑や牧草地が、作物の種類や収穫時期によって色が異なり、パッチワークのように見えることから名づけられました。

名もない木も
パッチワークの路を巡っていると、所々に名前のないこんな木が、探さなくても見つかります。
美瑛の丘の広いこと。

シンボルツリーたちはたまたまブームの時に取り上げられただけで、それ以前から生えていましたし、特別な木という訳でもありません。
でも、特別でなくても美しい景観を作ってくれるわけですから、愛しいです。大切にしましょうね。
ラベンダーフェスタかみふらの
昼間に訪れた日の出公園では、ラベンダーの見頃の時期に「ラベンダーフェスタかみふらの」が催されます。
このイベントがある時は展望台横の駐車場には入れません。
昼間筆者が上った道を上がっていきます。

2026年は7月4日(土)から12日(日)の夜、19:30から21:30までライトアップが行なわれました。
広い広いラベンダー園が、紫や青やピンク、黄色に染まります。
筆者が見た時は、レーザービームが走ったりシャボン玉が流れたりといろいろな演出もあって、全く飽きませんでした。


これも予定にありませんでしたが、筆者は美瑛の市街地にある宿にチェックインしてから、これを見るために日の出公園に引き返したのです。
googleマップさんに聞くと、宿から日の出公園までは約18㎞ありますが、時間にして22分と言いますから、行かない手はありませんよね。
おかげで忘れられない素敵な夜になりました。
ラベンダー三昧の一日で、最後はライトアップの素敵なフィナーレ!
入園料・駐車場料金は
2026年になって、やむなく値上げとなったところもありますが、ご覧の通り。
これを見てもコスパ抜群ですよね。
| 開園時間 | 入園料 | 駐車場料金 | 備考 | |
| ファーム富田 | 9:00~16:30 | 無料 | 無料 | |
| 日の出公園ラベンダー園 | 24時間 | 無料 | 無料 | ラベンダーフェスタ期間中の17~22時のみ駐車料金500円 |
| 青い池 | 5~10月は 7:00~19:00 | 無料 | 1,000円 (2026年7月1日改定) | |
| フラワーランド かみふらの | 7・8月は 9:00~17:30 | 無料 | 無料 | |
| 四季彩の丘 | 6~9月は 8:40~17:30 | 高校生以上800円 小・中学生500円 小学生未満無料 (2026年改定) | 500円 | |
| シンボルツリーたち | 24時間 | 無料 | 無料 | クリスマスツリーの木 以外は駐車場あり |
まとめ
パッケージツアーに納得のできなかったラベンダー好きの筆者が、ラベンダーだけ?を目的に、丸一日美瑛・富良野にいられるプランを立てて、行って来ました。
実際には3泊4日で最後の1日は十勝(筆者は十勝も大好きです)ですが、本当に満足満足の旅になったのです。
富良野・美瑛のラベンダー園たちは、行けなかった四季彩の丘を除いてはどこも入場無料で、驚きの内容でした。
(四季彩の丘は7~9月のみ有料、それでも800円です。それだってオドロキ!)
旭川空港直行便のなかった時のプランですが、入園料などは2026年のものを載せてあります。
コスパの良い旅のために、まずはレンタカーにナビがついているかの確認と、カメラの容量の確認、充電器を持ってくるのを忘れないように(笑)!
富良野・美瑛がいつまでも美しい土地でありますように。


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