もう4年も前になるのかとちょっと感慨深いのですが、筆者は郡上市和良町に古くからある神社や伝承に興味津々で、当時何度となく足を運んでいました。
その時ここで見た蛍こそ、筆者が生まれて初めて見た蛍だったのです。その数と言ったら!
夜空の星が市街地を離れた光の少ない所でないときれいに見られないように、蛍も同じように暗い夜のある所しか見られません。もちろん、水もきれいでないと。
和良町は徹夜踊りで有名な郡上八幡のもっと奥なので、水も空気もさらにきれい。夜も十分に暗いです。
もっと早くに見に行けば良かったとちょっと後悔も。
蛍の種類によって見られる場所や時期が異なりますが、筆者が訪れたのはゲンジボタルの見られる場所で、時期はほぼピークと言われる6月中旬です。
今年久しぶりに行って来たのでした。
和良蛍の観察地と駐車場について
郡上市観光連盟さんのサイト TABITABI郡上 から観察地の地図を一部お借りしました。
和良ではゲンジボタルの他にヒメボタルの観察地もあるのですが、ヒメボタルは大月の森公園キャンプ場の近くで、時期も7月上旬から中旬の22時から23時と、結構遅めになります。
ここではシャトルバスも出ている、人気のゲンジボタル観察地をご紹介します。
Googleマップでは、「和良蛍」または「和良蛍を守る会 案内所」で。

駐車場
MAPの中ほどの 🄿 2か所が最寄りになります。
下の写真は国道256号線を下呂方面から郡上八幡方面に走った場合の周辺風景です。
道路標識のすぐ向こうが駐車場、観察地は白いガードレールを左にたどった先の川沿いです。
左側の並木の所が観察地。

道路標識に近づくにつれ、蛍鑑賞地の看板が見えて来ますのですぐわかります。
左側の看板のむこうと、道路右側の空き地が駐車場になっています。
赤いコーンがその入り口なので、縁石にぶつからないように進入して下さいね。

反対側からも見てみましょう。
郡上八幡方面から下呂市方面に走ると、こういう景色です。
右側の建物が「和良蛍案内所」で、6月6日(土)~21日(日)の期間中、夕方からボランティアスタッフさんたちがいらっしゃいます。
近年は有名になって来て、遠くからもお客さんがいらっしゃるようで、案内所でも「蛍グッズ」などの販売もされている様子。
左側に郡上市史跡の「道標」とそれを示す白い標柱、その向こうに立派なお墓が見え、さらにその向こうが駐車場です。

案内所の横の駐車場で看板のある方に停める場合、看板の先が蛍の観察地なので、必ずバック駐車で停めなければなりません。
前向きはヘッドライトが蛍の観察地を直撃してしまうからです。


逆に、案内所側に停める場合は前向き駐車になります。
要は川の方にヘッドライトを向けなければ良い訳です。
車のライトって思ったより強く、遠くまでも届くんですよ。

なぜヘッドライトの光にうるさいかというと、蛍は成虫になってから1~2週間しか生きられないのに、その間に交尾と産卵を終えなくてはならないからなんです。
蛍は光に敏感で、自身が光ることでコミュニケーションを取っているため、夜間に人工の光が当たるとそれらを妨げることになります。
そのため蛍の観察に訪れる時は、できれば暗くなる前に現地に着いて待つか、暗くなってから訪れる場合は徒歩で、懐中電灯の光も足元のみにするなどの配慮が必要なんですね。
観察地は当然街灯もほとんどないので、陽のあるうちに着く方が、場所の様子もわかりますしね。
シャトルバスの利用も可
ピーク時の週末は混みあうので、道の駅和良から観察地まで無料のシャトルバスが往復します。
道の駅にはトイレもあるし、物産直売所やレストランが20:00まで営業するそうなので、休憩などで利用されても。
2026年シャトルバス運行日 13日(土)・19日(金)・20日(土)
始発 19:30 道の駅和良発 最終 21:30 東野観察地発
ボランティアスタッフは6月21日まで
今年の現地でのボランティアスタッフさんによる案内や駐車場誘導などは6月21日(日)までです。
22日以降は各自でマナーを守って観察しましょう。
観察地の様子
ここでは場所の説明のために、昼間に写真を撮っていますが、こんなに明るいうちに来なくても良いです(笑)。
車はたまに通りますが、歩いている人はひとりも見ませんでした。
さて駐車場に停めたら、国道256号線に交わる道を橋に向かって歩きます。
裏向きの道路標識の下に観察地の幟があって、そこから左の川沿いが、観察地になります。

川が内側にカーブしており、写真の右端から左端まで広範囲で、川沿いならどこでも蛍が見られるんですよ。

先ほどの裏向きの道路標識の下の、蛍観察地の始まりの場所です。
川に沿って歩き、お好きな場所で暗くなるのを待ちましょう。
写真を撮る人も多く、皆さん三脚持参で、あっちに行ってみたり、こっちに陣取ってみたり。
カメラを構える人は年々増えている感じですね。

この川は鬼谷川といいますが、流れがとても穏やかで、まるで池のよう。
川面に岸辺の木や草が写っているのがわかりますか?
もちろん蛍の光も映って数も倍に見えるとか。
って、そのためたくさんに見えるというわけではないんです。元々の数が多いのに、その上ってことですよ。
初めての時は薄暗くなってもまだ光らないので、場所が合っているのか不安でしたが、陽が落ち切って本当に暗くなったら、ようやく木々の下あたりで光り始めました。
それから上の方の木の間でも光り始め、まるでクリスマスツリーみたいだと思いました。

川は内側カーブが終わったあと、今度は右に流れて行きますが、蛍はその先にも生息しているので、奥行きが出ますよ。

和良蛍の観察時期
通常は6月中旬から7月上旬とか、6月中旬から下旬などとされています。
個人的には後者支持、特にピーク時はまさに6月中旬!ではないかと。
というのも最初に訪れた2022年の6月23日に、地元の方に「もう終わりに近づいとる」と言われたからです。それでも筆者には十分な数の蛍だったのですが。
和良蛍は「和良蛍を守る会」の皆さんが、5月下旬頃から決まった時刻に定点観測をされているそうです。
和良観光協会公式HPの中の、おしらせ「✨和良蛍情報✨」に蛍の発生数が発表されるのが、かなり参考になります。
それによると今年(2026年)最初に見られたのは5月19日の1匹でした。
それから徐々に増えて、6月13日時点では452匹を数え、昨年のピーク時の数を超えたそうです。
観察地全体の数ではなく、定点の一定範囲内の数なので、全体では文字通り数えきれないのでは。
もちろんピークを過ぎても十分見ごたえはあると思います。それほどの数です。
気象条件と時刻
蛍は気象条件に敏感です。風のない、温かくて湿度が高い夜が観察には最適のようです。
・気温20℃以上
・湿度70%以上
・無風かそよ風程度
・月明かりに邪魔されない日時(月が明るすぎて光がかすむ)
・時間帯は20:00~21:00がピーク
前日が雨だった翌日とか、日中の雨が上がった夕方~夜はベストタイミングです。
いつだったか明るいうちに着いて待っている間に土砂降りになり、うわーと思っていると暗くなるころにやんだことがありました。
湿気はたっぷり。
おかげでその後はたくさんの蛍が見られ、蒸し暑いのも忘れて楽しめましたね。
観察前の準備とマナー
蛍の生息地は自然の多い所です。
和良蛍の観察地はたまたま舗装されていて観察しやすいですが、本来むき出しの土や場合によってはぬかるみ、草が生い茂っていても当たり前なので、自然の中にお邪魔する人間の方が気を付けないといけません。
・長袖・長ズボン・スニーカー等の肌がむき出しにならない服装がおすすめ
・香水などの強い匂いは避ける(蛍が逃げます)
・虫除けスプレーは現地で使用しない(蛍も虫です)
・カメラ撮影のフラッシュ厳禁。懐中電灯は赤セロファン等で覆うと良い
・トイレがないので、最寄りの「道の駅和良」などで用を済ませておくと良い
・水分補給の飲み物等、必要なものは持参すると良い
こんな看板がありました。現地でマナーの再確認をしましょうね。

素人が古いデジカメで撮ってみた
筆者はカメラの知識はほとんどないのですが、星空や天の川が撮れるカメラなら蛍も何とか撮れるんですね。
ただ、本格的な蛍の写真は比較明合成という手法を取るのが基本なんだそうです。
これは背景や蛍の光を写したものを何枚か重ね合わせるもので、筆者などは説明を読んでいてもチンプンカンプン。
ホワイトバランス? 2・3段アンダーに撮影? …わからん!
そもそも1枚目だってきちんと撮れない!
もう自己満足でいいや、とオートで星空が撮れるデジカメでなんとか撮れましたが、さらにいじるせいかボケボケで…。
最大の失敗は手前に白い花が咲いている場所を選んでしまったことかな。
近年はカメラマンも増えたので、今年からガイドラインが配布されました。
なんでもアクセスランプ(データの読み書き中に点滅するランプ)もテープを張る必要があるとか。
フラッシュはもちろんスマホのライトもダメなようなのでご注意。

なかなか難しいです。
まあ、筆者のような素人だって、楽しんではいけない法はない!…どうかお許しを。


楽しいというより必死ですが、もうちょっといじってみました。

当サイトでは写真を載せる時にかなり圧縮しているので、小さな光がつぶれてしまいます。
蛍や星の記事の時はちょっと考えものですねえ…。



はい、お見苦しいものをお見せしました。
これできちんと撮れて、比較明合成というのをやってみたら、どんなことになるでしょうね。
筆者の写真の出来不出来よりも、時刻を見て下さい。
ようやく暗くなって光り始めたのは19:57なんです。
その後急激に数が増え、21:00過ぎてもこんな感じでした。
和良蛍、すごいですね。
2022年に和良町を探索した時の記事はこちら
【戸隠神社・蛇穴・御手洗の滝など】岐阜・和良パワースポットを巡って
まとめ
和良町を流れる清流和良川の上流、鬼谷川は水もきれいで夜は真っ暗になるので、蛍の生息地としては最適の地と言えます。
近年は「和良蛍」として人気が高まり、たくさんの人たちが訪れるようになりました。
観察時期としては6月中旬がおすすめです。多少前後しても他所より十分見ごたえがあるので、大丈夫そう。
気温と湿度が高めで月明かりと風のない、蒸し暑い夜、20:00~21:00頃までが見頃です。
駐車場は「和良蛍案内所」の周辺と「道の駅和良」に指定の駐車場があります。
ピーク時の週末の何日かは道の駅からシャトルバスが出るので、こちらの利用もおすすめです。
6月6日(土)~21日(日)には和良蛍案内所で蛍グッズも販売されています。
現代では貴重な蛍の生息地にお邪魔するので、自然がいっぱいです。
自身を守るために長袖・長ズボン・スニーカーがおすすめ。
蛍を守るためには香水など強い匂いは避け、虫除けスプレーは現地で使わないこと。
何より蛍に光を当てないで下さいね。
地元ボランティア団体「和良蛍を守る会」の皆さんや、住民の方たちが長年守り続けてきた「和良蛍」を、今後も楽しめるように、私たちもきちんとマナーを守っていきたいものですね。



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