岐阜県各務原市の大安寺川ホタルの里は、旧中山道鵜沼宿にも近い、貴重なホタル鑑賞地です。
すぐそばには住宅地が広がっており、複雑なバイパスの高架があったりするのですが、ホタルの里のある地区は自然が昔のまま残っているのです。
住宅地とこんなにも近い場所にホタル鑑賞地があるとは驚きでした。
筆者は何年か前、ホタルに関することも地域のこともよく知らないまま訪れ、完全にピークを過ぎていたこともあって、2~3匹しか見られませんでした。
今回はちゃんとピークに合わせて行ったので、たくさんのホタルが見られ、とても良かったです。
以前の失敗と、今回の成功を踏まえ、皆さんの参考になればと思います。
夜ホタルの里の散策路を歩くと、すぐ横をすぅ~っと蛍が通り抜けていきます。
幽玄の世界に浸れますよ。
駐車場について
大安寺川ホタルの里一番の問題は、駐車場がないことです。
ホタルまつりの期間中に限っては大安寺さんのご厚意で、臨時駐車場が設置されますが、公式には公共交通機関の利用が推奨されています。
最寄り駅は名鉄各務原宿駅又はJR鵜沼駅で、どちらも約2㎞離れているため、徒歩30分ほどかかります。
でもねえ、実際に駅から歩くと途中までは住宅地なので良いのですが、ホタル観賞スポットに近い後半の道は家が全くない地域で、街灯もありません。
こっ、これは正直怖すぎる!
まつりでたくさんの人たちと同時刻に歩いていくなら良いのですが、住宅地を外れると突然”きさらぎ駅”の世界に来たような雰囲気になるので、懐中電灯を持っていてもかなり怖い。
まあ、普段人が入らないからこそ、ホタルが安心して生息できるんですけどね。
一年のうちの数日間だけなので街灯は遠慮しても良いんですが、できれば近くに駐車場は欲しいところ。
今回、防犯のためにも近くに車が停められないものかといろいろ探していたら、大安寺川ホタルの里のお名前のインスタグラムを見つけました。
ピンクの所は街路樹のあるところですが、木の間に停められるそうです。
ああ助かった!

大安寺川ホタルの里Instagramからお借りしました
臨時駐車場はここ
Googleマップに「大安寺新池」と入力すると臨時駐車場の近くまで行けます。

西側から向かう場合は各務原パークウェイがT字に突き当たる手前、右側です。

東側からは左折して各務原パークウェイに入ったすぐの左側です。

非公式だけど公認か⁉ここに停めて良いみたい
下の写真はインスタの地図の B に当たるスペースです。道の向かいが C スペースになります。
ここなら鑑賞地に近いし、車のライトも直撃しないので、ホタルのためにも良さそう。
木にぶつけないよう、気をつけてくださいね。
筆者も今回はこちらに停めさせていただきました。

ホタル小屋のある方向へ歩いていくと、高架下をくぐる入り口があるので、階段を少し降りて行きます。
入り口の右側に、「大安寺川ホタルを育てる会」の皆さんからの鍋募金のお願いが設置されていました。
「育てる会」の皆さんは日頃からビオトープの修繕や整備、エサになるカワニナの放流、草刈り、イノシシ対策等、ホタルの保存のために活動して下さっているんです。
ぜひ協力させていただきましょう。
募金は、ぶら下がっている鍋へ。…昭和初期の懐かしい風景?


高架下をくぐった先に、ホタル小屋(管理事務所)があります。
期間中はこちらに「育てる会」のみなさんが詰めていらっしゃいます。
トイレは建物右奥に仮設トイレがあります。

川沿いに進んでいくと見えて来ました。
まつり中の夜はゲートも開けてありますが、写真を撮った昼間はイノシシ除けのために閉めてありました。

ホタルの見られる時期とほたるまつりの時期
6月上旬から下旬に見られるとのことですが、見頃は中旬頃です。
早ければ5月下旬頃から1匹2匹と現われ始め、ピークを挟んで6月下旬にはまた少なくなっていきます。
ホタルは気象条件に敏感なので、日によっても見られるかどうかや、数も異なります。
筆者が何年か前ほとんど見られなかったのは、行った日は6月20日でしたが、そういえば日中晴天でそこまで湿度が高くなかったからかもしれません。
ホタルの見られる条件
・気温20℃以上
・湿度70%以上
・無風かそよ風程度
・月明かりに邪魔されない日時(月が明るすぎるため)
・時間帯は20:00~21:00頃がピーク
前日が雨だった翌日や、日中の雨が上がった夕方~夜はベストタイミングです。
大安寺川ほたるまつり
2026年5月30日(土)~6月14日(日)
この期間は「育てる会」の方がガイドとして常駐されていて、高架下でホタルに関するいろいろなことを教えてもらえるので、子供連れの方も多い様子。もちろん大人の方にも。
日によってはキッチンカーが出たり、プロの演奏家の演奏があったりして楽しめます。
問い合わせ先は各務原市観光交流課 058-383-9925まで

ホタル観賞のための準備とマナー
大安寺川ホタルの里はホタル鑑賞のために一定の整備はされていますが、基本的に自然の多いところです。
自然の中にお邪魔する人間の方が気をつけないといけません。
ホタル観賞前の準備
・長袖・長ズボン・スニーカー等の、肌がむき出しにならない服装がおすすめ
地面はでこぼこしており、暗い中でビオトープに落ちる危険もありますし、注意しないといけないのは蚊だけではありませんしね。
・香水等の強い匂いは避ける(ホタルが逃げます)
・虫除けスプレーは現地で使用しない(ホタルも虫です)
・なるべくトイレは済ませてから来場した方が良い
・水分補給の飲み物等、必要なものは持参すると良い
ホタル鑑賞のマナー
・ホタルを採集しない
・川辺に入らない(成虫になる直前のさなぎや産卵直後の卵がある可能性が)
・犬の入場禁止(日中も)
・カメラやスマホのフラッシュは厳禁
・ホタルや森の中を懐中電灯などで照らさない
ホタルに人工の光を向けてはいけない理由
ホタルは成虫になってから1~2週間しか生きられず、その間に求愛から産卵まで終えなければならないのだそうです。
自身が光ることによってコミュニケーションを取っているため、人工の光を当てるとそれらを妨げることになってしまうんですよ。
そのため、ホタルを採ってしまうことや生息地を荒らすこと(イノシシや犬や人間が)と同じくらい、ホタルにとっては迷惑なんですね。
懐中電灯はなるべく足元だけにするとか、赤セロファンで覆うなどの配慮が望ましいです。
素人でも星の撮れるデジカメで何とか撮れました
フラッシュは厳禁なので、ここで自分たちの記念写真は撮れません。
が、ホタルが飛ぶ光跡の撮影は、フラッシュを焚く必要がないので撮影することはできます。
ただしアクセスランプ(データの読み書き中に点滅するランプ)にはテープを張って光を遮断するくらい、気を使った方がよいのだそう。
ホタルの光跡の撮影は、比較明合成という手法を取るのが基本なんだそうです。
これは背景やホタルの光を写したものを何枚か重ね合わせるもので、筆者にはとうていムリ!!
ただ、オートで星空の撮れるデジカメは持っているので、それで試したところ、ボケボケですがそれっぽいものは撮れました。
個人で楽しむ分にはいいか、って自己満足です。

6月中旬って日の入りが19:10頃なんですが、その後30分くらいはまだ明るいんですよ。
ホタルって薄明るいうちはまだ飛ばないんです。真っ暗じゃないと。
写真では明るいうちに飛んでいるように見えますが、時刻は午後8時で、肉眼では陽が落ち切ってようやく真っ暗になったところ。
写真はホタルのかすかな光を捉えるために長時間露光をしているので、空が明るくなってしまうんです。
ほら、ぼつぼつ現れてきましたよ。

この後、段々増えてきて、光りながらの乱舞がはじまりました。

場所によっても違うし、乱舞していた所でも一旦は収まったり。
時刻は午後9時で、多くの方々は帰り始めます。

ところがこの日はこれからフィナーレが待っていました。

まだまだ続きます。
筆者は比較明合成はできませんが、これ、しなくてもよくない?

ようやく落ち着き始めたのは午後10時近くでした。ちょっと珍しいかもしれませんね。

さすがに今日はもう終わり。静かに飛んでいきます。

大安寺川ホタルの里ではビオトープを散策できるので、ホタルが自分のすぐ横をかすめて行くんです。
自然と一体となった貴重な経験ができるので、感動ものですよ。
まとめ
大安寺川ホタルの里は、旧中山道鵜沼宿や住宅地の近くでありながら、自然に恵まれたホタルの名所となっています。
鑑賞時期は6月上旬~下旬とされていますが、ピークとしては中旬頃です。
気温と湿度が高めで、風と月明かりのない蒸し暑い夜、20:00~21:00頃が見頃です。
場合によっては22時近くまで見られることも。
毎年大安寺川ホタルまつりが行なわれ、2026年は5月30日(土)~6月14日(日)までです。
期間中は大安寺川ホタルを育てる会の皆さんが常駐して、ホタルについていろいろなことを教えてもらえるので、子供連れの方も多く訪れます。
公式の駐車場がないため公共交通機関が推奨されており、最寄り駅は名鉄鵜沼宿駅やJR鵜沼駅になりますが、住宅地を外れると真っ暗になり、正直筆者は怖いです。
防犯のためにも駐車場が近くに欲しいと思い探したところ、鑑賞地の近くの樹間に停められることがわかりました。
願わくば公式駐車場になって欲しいですね。
ホタル観賞のための準備とマナーとして、自身を守るために長袖・長ズボン・スニーカーがおすすめですし、ホタルを守るためには香水など強い匂いを避け、防虫スプレーは現地で使わないこと。
何よりホタルを採集しないこと、川辺に入らないこと、ホタルに光を当てないようにしましょう。
「大安寺ホタルを育てる会」や地元のみなさんが大切に守り育ててきたホタルを、来年もたくさん見られるように、私たちもきちんとマナーを守っていきたいものですね。



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